脳の疲労と仕事の質 積極的に脳を休めて、効率的で質の高い仕事をしましょう

仕事にはいつも良いコンディションで臨みたいもの。ですが、仕事が増えるにつれて、それも難しくなってきます。仕事の質を維持するために、脳の疲労を少なくする方法を考えます。

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疲労と仕事のクオリティ

数字の分析や文書の作成など、ルーティンではない仕事を連続してこなさなければいけない時があります。

 
最初は良いですが、累積の分量が増えるにつれて、疲れを感じやすくなり、数字から得られる結論や文章構成を決めるスピードが落ちてしまいます。

 
身体を酷使すると、痛みが出たり、息が上がったり、目に見える形で異常が分かるので良いのですが、脳の場合はそうも行きません。

 
気の持ち方で、ごまかしながら続けていれば、何とかその場は凌ぐこともできるので、「頭が疲れている」ことを自覚するのは意外に難しいです。(周りに同僚や上司がいれば自然と気合いが入りますから、尚更です。)

 
やっかいだなと感じるのが、疲労に対する”慣れ”。
疲れが出てきた、最初のころは、何となく自覚しているのですが、疲れた状態で長く仕事を続けていると、疲れた状態が正常と錯覚して、疲労の感覚に、どんどん鈍くなってしまいます。

 
それでも、時間の経過とともに、脳の働きが落ちてくるのは紛れもない事実。

 
疲れてきたことで、「脳の働きが落ちた」と、特に感じるのは、

 
1.価値判断のスピード

 
2.確信の度合いが低くなる

 
の2点です。

 
「1.価値判断のスピード」は、たとえば、経営資料の数字を見ていく際に、その会社にとって必要な箇所に絞って分析していくのですが、そのポイントを絞る作業が遅くなってしまうのです。

 
通常なら、「こことここの数字は捨ててもいいだろう」とすぐに判断して絞ったデータに沿って結論を出すのですが、疲労していると、どの数字も重要に見えてきて、絞りきることができず、結論を出すまでに時間がかかってしまいます。

 
「2.確信の度合いが低くなる」は、文章を書くときのこと。

 
文章を書くときは、まず結論を決めて、そこに向かけて材料を集め、全体の構成をして、書き進めていきます。

 
ですが、疲労しているときには、この結論に対する確信が弱く、ぐらぐら揺れてしまいます。

 
結論に確信がないと、論旨がぼやけますし、その結果、最初の結論とは違う考えが芽生えてきたりして、最後にどうまとめるかで非常に苦労します。

 
大幅に構成を変更したり、最初から書き直すこともあります。

 
このように、仕事の時間が長くなり、脳を使う時間が増えるほど、脳の働きは確実に落ちて、仕事の効率とクオリティも低下します。

 

 

規則的な生活は理想ですが、現実には難しいことも

仕事による脳の働きの低下について、日常生活を規則的に送ることで乗り越えることも考えられます。

 
毎日、規則的に食事を摂り、できるだけ早く寝て、十分な睡眠時間を確保して、朝も余裕を持って起きる、など。

 
確かに、これができれば日々のパフォーマンスも上げられるように思います。

 
ですが、日によっては期日が迫った仕事をこなすために、残業が必要なこともありますし、緊張感の高い仕事が続くと、家に帰っても興奮が冷めず、寝付けないこともあります。

 
そして、少なくとも週の5日は仕事ですから、その間に蓄積していく疲労もありますし、単調な生活に飽きてもきますから、週の後半についてはペースが変わることも多くあるはずです。

 
規則正しい生活は、目指したいところではありますが、実現は中々難しいです。

 
現実的には、仕事の中で、意識的に、かつ、積極的に、脳を休めることを考えるのが良いと考えています。

 

 

仕事中の休養の重要性

どの会社でも就業時間は決まっていますから、その間は仕事をしなければいけませんが、同時に、休憩時間も設けられているはずです。

 
その休憩時間を使って、脳を休めることを考えます。

 
先ほど触れた、生活全体を規則的にする方法も良さそうですが、「疲れた」と感じた時に(自覚はなくても、「脳を使った」という事実の後に)、その都度、休めていく方が、疲れを溜めすぎない分、効率的です。

 
具体的な方法をいくつか考えてみます。

 

睡眠

最もお勧めしたいのは睡眠です。
できれば、足を伸ばしてベッドで眠るのがベスト。

 
最近は、お昼寝カフェなどもできてきましたので、就業時間に融通が利く方や、お昼の休憩時間を工夫したりすることで、しっかりと睡眠を取ることも不可能ではなくなりました。

 
ただ、それができるのはごく少数の方だと思います。

 
ですので、会社のオフィスや休憩スペースで、いすに座りながら仮眠を取る方法が現実的。

 
その際は、周りの目を気にすることなく、休憩時間に入ったら、即、仮眠モードに入って、食事の誘いやおしゃべりにつきあわされないようにしましょう。

 
これで、15分でも20分でも寝られれば、大きく脳のコンディションは変わるはずです。

 
長時間でなくて良いので、10-15分の仮眠を、午後に2回くらいとれると完璧です。

 

目と耳を休める

脳の疲れの原因は、頭を使うことだけではありません。
目から情報が入ってくることにも、原因があります。

 
ほとんどの方が、一日中仕事でPCを使われていると思いますから、切れ目無く脳に情報を送っていることになります。

 
「デジタルデトックス」という言葉もありますが、そこまで大げさでなくても、休憩時間に目をつぶっているだけでも脳を休めることになるので、積極的に取り入れてみましょう。

 
また、「情報が脳を疲れさせる」と言う意味では、耳からの情報も同じです。

 
人とのコミュニケーションも大事ですが、疲れたと思ったら、おしゃべりなどをせず、自分の好きな音楽などを聴いて、仕事から離れることも考えましょう(もちろん、仲の良い友人とのおしゃべりなら気分転換になりますが、人といると、気を張ることになるので、一人でいる方がゆっくり休めます)。

 

身体の緊張をほぐすこと

脳を使いすぎているときは、身体がこわばっていることも多いです。

 
肩や背中に力が入りすぎて、いわゆる、肩こりも起こりやすくなっています。

 
肩こりが起こると、痛みが気になって、脳の働きが落ちてしまいますから、身体のリラックスも脳にとっては重要です。

 
ですので、折を見て、軽く伸びをしたり、腕や肩のストレッチをするのが効果的です。

 
ただし、その際に、やっていただきたいことがあります。
それは、いすから立ち上がること。

 
いすに座った姿勢でも、ずっと同じなら、腰や背中へ大きな負担がかかっています。

 
肩こりや腰痛は、「座り続けること」も大きな要因になっていますので、座った姿勢を変えたうえで、伸びやストレッチを取り入れるのが、有効です。

 

 

まとめ

脳は、時間の経過とともに確実に疲労していきます。
仕事の質を維持するために、休憩時間にできる”小さな休息”を積極的に取り入れましょう。
<おまけ>
東京は一昨日まで、3月下旬並みの暖かさでしたが、今日は最低気温が0℃近くにまで下がりました。
寒暖差が激しいので、一層の体調管理が必要ですね。