2015年春のラジオ改編 TBS、文化放送、ニッポン放送、首都圏AM編  

春と秋はラジオリスナーにとって、ドキドキの季節。ラジオ番組の改編が4月と10月に行われるからです。ラジオ局から少しずつ番組改編の情報が流れてきていますので、現時点での情報を元に、注目ポイントを見ていきます。

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「小さく変わる」が第一印象です

今回取り上げるのは首都圏のAM局。

 
FM局は、情報が番組単位で出てきているだけなので(終了は分かっても、新番組が分からないなど)、もう少し時間をおいて情報が出そろってからの方が良いと考えて、今回は控えることにしました。

 
首都圏AM局の改編情報を見た感想ですが、そこまで大きくは変わらないものの、「細かく・小さく変えている」という印象です。

 
早速、見ていくことにします。

 

 

TBSラジオ 継続路線で王道を行く

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サッカーの格言に「勝っている時は、チームをいじるな」というものがあります。

 
TBSラジオの改編は、そんな言葉を思い出させる、小さな改編で、ベースには「継続」の方針があるようです。

 
首都圏のラジオ聴取率調査の結果を見てみると、直近の2015年2月でもTBSが1位で、13年8ヶ月連続の首位。 
この実績を見れば、「変えない」判断をするのも、うなづけます。

 
平日の帯番組に変更はなく(平日早朝は変更)、週末のワイド番組も安泰。

 
改編の中心になっているのは、当初からナイターオフ期間中のみの放送が予定されていた番組と、日曜日のいくつかの番組くらいです。

 
少ないながらも、新しく始まる番組で気になるものを挙げてみます。

 

笹川友里 プレシャスサンデー 4月5日(日) 6時~

「プレシャスサンデー」は、TBSの女性アナウンサーがパーソナリティを務めるワイド番組で、現在は林みなほさんが担当。

 
この4月から笹川友里さんに変更されるということで、新番組扱いになっていますが、番組自体はすでに動いていて、特に目新しいことはありません。

 
にもかかわらず、なぜ取り上げたかというと、4月からのプレシャスサンデーは、それまで2時間50分だった放送時間が延長されて、3時間50分になるのですが、

 
延長される1時間の時間帯に放送されていた、有名な番組が終了するからです。

 
その番組は「全国こども電話相談室(現:全国こども電話相談室・リアル!)」。

 
1964年から始まった「全国こども電話相談室」ですが、1997年までは、月曜から金曜までの夕方、1997年からは週末の朝に放送されてきましたが、この3月で終了。

 
放送終了の理由を、「相談の方法として電話を使うことが少なくなっている」とメディア環境の変化を理由に挙げていますが、放送開始から50年という区切りの良さも一つの要因だったように思います。

 
個人的には、子供の頃に聞いていた記憶がうっすら残っている程度ですが、 
子供達の無邪気な質問に、大人が本気で答える雰囲気からは、「頼りになる大人がいる」という安心感が伝わってきて、不安を抱えて生きている子供にとっては、心強い存在でした。

 

Saturday Night Laugh  4月5日(日) 0時~

TBSラジオの人気番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(毎週土曜 22:00 – 24:30)」の放送時間を30分短縮して、始まる新番組。

 
番組の内容が、最近は減少傾向にある、お笑いのネタ番組というから驚きです。

 
システムとしては、かつてNHKで放送されていた「爆笑オンエアバトル」のラジオ版というのが分かりやすいと思います。

 
毎週20組の芸人さんがエントリーして、ネタを披露した後、審査員がオンエアする5組を選出。

 
選ばれた5組は、番組でオンエアされるだけでなく、Youtubeにもアップされて動画でも見られる形に。

 
オンエア後には、番組サイトに投票ページが設けられ、リスナーからの投票を受け付けて、さらに、Youtubeの再生回数も加えて月間チャンピオンを決定。

 
半年に1度、月間チャンピオンによるチャンピオンライブを開催するという仕組みです。

 
劇場以外で、若手の芸人さんのネタを見る機会はほとんどありませんから、お笑い好きにはありがたい番組になりそうです。

 

 

文化放送 「アニスパ」終了の衝撃を乗り越えられるか

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文化放送も、TBSと同じくそこまで大きな変更があるわけではありません。

 
帯番組はそのままですし、週末のいくつかの時間帯で新しい番組がはじまる程度。

 
ただ、いくつかの新番組には大きな影響がありそうな番組も含まれています。

 

A&G Tribal Radio エジソン   4月4日(土)21時~

土曜の21時から放送される新番組です。 
パーソナリティは、若手声優の花江夏樹さんと日高里菜さん。

 
文化放送の特徴の一つである、「文化放送A&G(アニメ&ゲーム)ゾーン」の1つに位置づけられる番組です。

 
「文化放送A&Gゾーン」は、アニメ、ゲーム、漫画などに関連する番組を放送している時間帯のことで、主に金曜の深夜0時30分以降、土・日曜の21時以降の時間帯を指しています。

 
文化放送はこの、アニメや、ゲームに関連する番組を、編成の柱の一つとして、位置づけていて、多くの番組を制作しているのですが、

 
新番組の「A&G Tribal Radio エジソン」は、「文化放送A&Gゾーン」の看板番組を終了させてスタートさせるため、その影響が大きいと考えられるのです。

 
終了するのは、「A&G 超RADIO SHOW〜アニスパ!〜(略称:アニスパ)」。

 
アニスパは、2007年10月の聴取率調査で、 
調査に参加していた10代の男性リスナーのうち、 
「アニスパ」放送時間中にラジオを聞いていた人は、全員が、「アニスパ」を聞いていたという、記録が残っているほどの人気番組です。

 
2004年4月からスタートして、足かけ11年に渡り放送されてきましたが、昨年の12月、2015年の3月をもって終了することを発表。

 
この発表には大きな反響があり、普段はラジオのことなど積極的に取り上げることのない、ネット版のスポーツ新聞などにも掲載されるなど、その影響の大きさが窺えます。

 
終了の理由ですが、出演者が語ったところによると、「10代、20代の若年層へのアピールが弱いため」ということのようですが、一方で「聴取率は良かった」という事実もあり、真相は局のみが知るというところ。

 
「『アニスパ』を意識しつつ、パーソナリティとリスナーの世代交代を図りたい」という文化放送の意図は分かりますが、 
「アニスパ」はパーソナリティの鷲崎健さんと浅野真澄さんの、トーク力と掛け合いの面白さがウリの番組。

 
アニメやゲームの情報を扱うというだけで、現在の「アニスパ」リスナーが、同じように受け入れると考えるのは難しいでしょうから、

 
新番組で若年層のリスナーを開拓しながら、「アニスパ」のリスナーを何らかの形でつなぎ止めることができるか、今後の聴取率への影響が気になる所です。

 

松岡茉優ト文化的交流  3月31日(火)23時30分~

こちらは、15分の番組で全体への影響は小さいのですが、個人的な興味で取り上げました。

 
平日の23時30分は、帯番組の「レコメン!」の放送時間ですが、「松岡茉優ト文化的交流」は、この「レコメン!」の中で放送されます。

 
パーソナリティの松岡茉優さんは「あまちゃん」で有名になった女優さんですが、私は、演技は見たことはなくて、顔もイマイチ、ピンときません。

 
ただ、以前、ラジオで話しているのを聞いたことがあり、その時のトークのキレがかなりのものだったので、「話し手」として期待していました。

 
その松岡さんが、ラジオでレギュラーを持つと言うことで、どんな番組になるか楽しみにしています。 
作家さんが書いた台本を読ませるような、つまらない演出をせず、お題だけ提案して自由に話すのを聞いてみたいです。

 
女優、芸人、タレント、歌手といった職業の区別は関係なく、しゃべり手として面白いかどうかで、選ばれるのはうれしいことです。

 

 

ニッポン放送  出入りの激しいオールナイトニッポン

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ニッポン放送は、看板番組の「オールナイトニッポン」でのパーソナリティ変更が大きなニュースです。

 
昨年の秋、「ナインティナインのオールナイトニッポン」から、矢部浩之さんが降板するという、大きな出来事がありましたが、今年の春にも、それを越えるような大きな変更が発表されました。

 

オールナイトニッポンサタデースペシャル  
  大倉くんと高橋くん  4月4日(土)23時30分〜

関ジャニ∞の大倉忠義さんとシンガーソングライターの高橋優さんが担当する新番組です。

 
お2人ともすでにパーソナリティとしての経験が十分にあり、トーク力についても定評があることから、番組を持つことには何の違和感もありません。

 
プライベートでも交流を持たれているようですし、コンビとしても
うまく溶け込んでいくでしょう。

 
ただ、この時間帯は、入れ替わりの激しいニッポン放送の深夜枠の中で、数少ない不変の時間帯。

 
そこに入って行くのですから、なかなか大変です。

 
これまで、番組を担当してきたのは、抜群の人気と知名度を誇る、福山雅治さん。

 
2000年の3月から、15年続いてきた「福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル・魂のラジオ」が、この春に終了することになったのです。

 
終了の理由は、聴取率などの問題ではなく、本人の決断によるところが大きいので、仕方の無いことかもしれません。

 
福山さんは、ラジオに対しても熱い気持ちをもたれていて、
 
「ニッポン放送でラジオをやるなら、深夜の生放送で」
 
という意向を持っていらっしゃいます。

 
ですが、今年で46歳。 
「深夜&生放送」の条件では体力的にきつくなってきたと感じ、ご自身で終了を決められたようです。

 
残念に思うと同時に、番組の幕引きとしては、最も幸せな形のようにも思えるので、良かったのかなとも思います。

 
ニッポン放送としては、圧倒的な強さを持っていた看板番組が1つなくなる訳ですから、福山さんの番組に代わる、人気番組を作る事ができるか、今後に注目です。

 

久保ミツロウと能町みね子のオールナイトニッポンGOLD 
   4月2日(木) 22時〜

こちらもオールナイトニッポンなのですが、漫画の「モテキ」を描かれた久保ミツロウさんと、エッセイストの能町みね子さんのオールナイトニッポンが始まります。

 
ですが、以前にもお2人はオールナイトニッポンを担当されていて、好評を博していましたので、復帰という言い方の方がしっくりきます。

 
久保さんと能町さんはラジオ以外でも共演されていて、お互いのことをよく知っていることから、掛け合いもよどみなく、聞かせるトークができるのが強み。

 
人気番組として受け入れられていくのは、間違いないと思います。

 
ただ、こちらも、その前に担当していたのが、長くオールナイトニッポンに携わってきた、シンガーの「ゆず」。

 
ニッポン放送が、22時台に若者向けの人気番組を制作することができず、やむなく「オールナイトニッポン」の名前を使い、「オールナイトニッポンGOLD」としてスタートさせたのが2009年。

 
唯一、「オールナイトニッポンGOLD」の開始から、現在までパーソナリティを続けてきたのが、「ゆず」のお2人だったのですが、この春で終了になりました。
 
そこまで露出が多くない、「ゆず」の声を毎週聞ける貴重な場でしたので、残念に思われている方も多いはず。 
また、しゃべり手としても、高く評価されていいますので、ラジオリスナーからも終了を惜しむ声が聞かれます。

 
「オールナイトニッポンGOLD」も開始からすでに6年が経とうとしているのですが、未だに落ち着かない感じです。

 
また、深夜3時からオンエアしている「オールナイトニッポン0」に至っては、全てのパーソナリティを入れ替えることに。

 
「オールナイトニッポン」は、今年の春に限らず、一部を除いて、パーソナリティの入れ替えが頻繁に起こっています。

 
それが特長と言えるかもしれませんが、これと言った方針を持たないままに、話題の人や、人気のある人をアサインすることに注力しているだけのようにも見えてしまいます。

 
この状況が続く限り、ニッポン放送の夜から深夜枠の模索は続きそうです。

 

まとめ

2015年春の首都圏AMのラジオは、10年を超える人気番組の終了があり、少ないながらもインパクトのある新番組が並ぶことになりました。
 
<おまけ>
今週末までには、FMについても改編情報が出揃う思いますので、そちらについても、後日記事をアップする予定です。 
スカロケの週末会議がなくなるのが、ショックです。
 

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