かつて働いていた会社で使ったWord文書。フォーマットが決まっていたので、その文書を使うしかなかったのですが、必要事項を入力して、印刷したところ入力した箇所が空欄に。間違いなく入力はできているのに、印刷はされず。意味が分からず困った経験があります。「隠し文字」でした。
個人情報保護が目的らしいですが…。勝手に設定しないでくれ!
日常的にWordを利用している方でも、使うことはあまりないのではないでしょうか、「隠し文字」。
どんなものかと言うと、
Word文書に文字が入力されていますが、これを印刷すると、
なぜか印刷されていません。
「画面では見えるのに、印刷されない」
これが、「隠し文字」です。
何も知らずに印刷して、いきなりこんな状態で出力されたら、混乱しますよね(焦っているときは本当に困ると思います)。
はっきり言って、何のためにあるのかよく分からない機能ですが、どうやら個人情報保護のためにあるらしいです。
「個人情報保護が目的」と言っても、何の説明もなく、こんな訳の分からない機能を文書の中で使うのは不親切です。
お互いに分かっている場合を除いて、特にたくさんの方が使う文書では、この「隠し文字」は使わない方がいいでしょう。
こんな迷惑な「隠し文字」ですが、その存在を知っていれば対処は簡単です。
通常の文書と同じように扱えるようになります。
「隠し文字」も、設定を変えれば印刷できます
「隠し文字」になっている箇所も、設定によって通常の文書と同じように印刷することができます。
「Wordのオプション」を開く
「Ctrl+O」か「ファイル」タブをクリックして、画面を開きます。
左のサイドバーにある「オプション」をクリック。
「Wordのオプション」画面が開きます。
「表示」から「隠し文字」の設定を変更
「Wordのオプション」画面の左のサイドバーにある「表示」をクリック。
「表示」画面が開くので、「印刷オプション」から「隠し文字を印刷する」にチェックを入れて、
画面右下の「OK」ボタンをクリックします。
この設定で印刷すると、
「隠し文字」の箇所も印刷することができました。
まとめ
Word文書で、文字は見えているのに印刷ができない箇所があったら、「隠し文字」を疑いましょう。
「隠し文字」になっていても、設定を変更することで印刷することは可能です。
おまけ
マイナンバーと内部統制の整備について、ご相談を受けています。
制度への対応は大事ですが、過度な負担がかかって、本業の業務に影響が出ては意味がありません。
極力負担の少なく、実務にも耐えうる仕組みを提案しています。