文章を書くには「正しく読む」と「正しく書く」の技術が必要 大学受験と公認会計士試験の勉強が意外に役に立ってます

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ブログを運営する身で申し上げるのもなんですが、私は文章が上手くありません。それでも子供の頃よりは随分ましになってきました。それは年を取るにつれて書く機会が増えて自然に上手くなる、などといった曖昧な理由ではなく、技術を教えてもらったからです。

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習得は「読む」→「書く」の順

小学校に入学して以来、学校でたくさんの文章に触れてきましたが、正面から「読む」「書く」「話す」力を高めようとする授業はほとんどなかったと思います。
小学校の間は文章に親しむ、感性をはぐくむといった狙いで文章の理解を問われることが少なく、「なんでもあり」な状態のままで終わります。中学以降になると、「読む」「書く」「話す」はできるのが前提で学年が上がるにつれて語彙を増やし扱う内容を広げていくだけです。

いつの間にかできることになっている「読む」、「書く」、「話す」ですが、やっているうちにできるようになっているのは本当に優秀な方だけ。私を含め普通の人は意識して身につけようとしないといつまでも自分のものにはなりません。

また、「読む」、書く」「話す」は一様に上達するわけではなく、「読む」→「書く」→「話す」の順にできるようになっていてそれぞれが次の段階の前提になっています。英語の勉強をイメージしてみて下さい。「読む」はできるけど「書く」ができない、という方はいてもその逆はありません。言語の学習には語彙と文法の知識が共通して必要ですが、「書く」には「自分で文を組み立てる力」と「できた文を文章として構成する力」がさらに求められるからです。語彙と文法の知識がない状態で「自分で文を組み立てる力」と「できた文を文章として構成する力」を鍛えることはできませんから、「読む」→「書く」の順に身につくことになるのです。

正確に読むには技術が必要 でも教えてくれません

学校で身につけることができなかった「読む」「書く」の技術。気合いで語彙と文法を身につけた英語はそこそこでしたが、国語は苦手中の苦手でした。それが変わったのが大学受験のために通っていた予備校の授業です。

何となく読んで何となく正解らしきものを回答して、何となくの成績に終始していた現代文のテスト。語彙と文法で答えられるところは点を稼げるけれど、読解になると視界が曇るように判然としない感覚に襲われていた英語と古典のテスト。「読む」たびに抱いていたモヤモヤが晴れるきっかけになったのが予備校の現代文の授業でならった文章を分析する技術でした。

習ったのはとても単純なことですがそれまで意識してこなかったことでした。具体的には、文章には主張があり、その主張を伝えるためにそれぞれの文や段落に役割を持たせている。文章を分析してその役割を明らかにすることで正しく文章が読めると言うものでした。

その授業を受けてからは文章の読み方が全く変わりました。「この文は(この段落は)主張を補強するもの」「ここは具体例、読み飛ばしてOK」「ここは反対論で客観性への配慮」「ここは主張を支える2番目の理由」など、主体的に分析を加えながら読めるようになり以前より正確に理解できるようになったのです。

社会人になってから大学受験予備校の授業を受けるのは気が引けるかもしれませんが、そこまでしなくても「実況中継シリーズ」などの授業を再現した参考書が充実しています。「読む技術」を知るには書籍で十分できますので気になる方は見てみて下さい。霜栄先生の現代文の本や、元井太郎先生の古典の本などが読みやすいと思います。
ビジネス書でも「読む技術」を扱ったものがありますが、私にはきれいにまとまりすぎていてピンときませんでした。「分かっている人向け」ということなのかもしれませんが、読者に敬意を払いすぎていて、理解に辿り着くまでのアプローチの説明が不十分だと感じました。

「書く」のもやはり技術 型を知ることが重要

学校では「読む」ですら教わらないのですから、「書く」は致命的です。そもそも学校ではテスト以外で書く機会はほとんどなかったのではないのではないでしょうか。

私が「書く」ことで悩んだのは公認会計士試験の時。当初は何を書けばいいのか、どう書けば良いのか、皆目見当がつかずに「模範解答を覚えて問題に合わせてそれを吐き出す」ということを繰り返していました。それでもそこそこの点数はとれていましたが(周りも同じようにしていたからだと思います)、覚えていない問題や応用問題に対処できない方法に疑問を覚えて対策を考えていたときに出会ったのが司法試験対策の柴田孝之先生の本でした。

公認会計士試験でも会社法の試験がありますので、その対策のための本を書店で探していて見つけたのが柴田先生の本です。
柴田先生は非常に文章が上手く分かりやすいので、「こんな文章が書ければ良いのに」と思いながら読んでいました。本の内容は柴田先生ご自身が実際に問題を解くときにどうしているかをベースにして書かれていて非常に実践的です。具体的には、問題のパターンの認識、問題文の読み方、何を問われているかを理解するポイント、何を書かなければならないか、何を書く必要がないのか、などを明確な理由とともに教えてくれます。

資格試験対策というと点数を取るためだけのテクニックのようにも聞こえますが、それは大量の答案の中で採点者に伝わりやすい文章を書くコツであり、ひいては誰に対しても分かりやすい文章を書くコツにも繋がっています。
司法試験という厳しい実践で磨かれた「書く技術」は、司法試験を越えて広く利用できる強力な技術でした。

まとめ

社会人向けの「読む」「書く」の技術を教える本はたくさんありますが、技術ではなく心構えを説くものが多いです。得意な人はそれでも良いですが、私のように苦手に思っている方は具体的な技術(「何をどうする」の具体的な説明)が書かれたものを選ぶと良いですよ。
「読む」「書く」の技術は関連し合って伸びていきますので、両方を磨きながらスキルアップを目指しましょう。私ももっと成長しなければいけないと思っています。
<おまけ>
台風は抜けましたが、被害が出ているところもあるようです。
1日も早い復旧を願っています。

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