レーシングドライバー脇坂寿一の言葉に、「競争で勝つためのメンタル」を学べ!

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今年2月に、SUPER GT GT500からの引退を発表し、レースの第一線から退いた脇坂寿一選手。ラジオ番組「伊集院光とらじおと」にゲスト出演された時に話された内容には、競争を勝ち抜くためのヒントがちりばめられていました。

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脇坂寿一とは何者なのか

脇坂寿一さんは、モータースポーツに興味がある人なら知らない人はいない。日本を代表するレーシングドライバーです。

19歳でカートデビューし、その後順調にステップアップして24歳で日本のトップカテゴリーであるフォーミュラ・ニッポン(現:全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ)、翌年からは全日本GT選手権(現:SUPER GT)にも参戦して、両方のカテゴリーで、第一線で活躍してきました。

今年2月に、SUPER GT(GT500)からの引退を発表。
同時に「チームルマン」(脇坂さんが昨年まで所属していたチーム)の監督に就任し、現在は監督としてSUPER GTに関わっています。


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(出典:脇坂寿一 instagram 「juichiwakisaka」)

レーシングドライバーとしての実力も間違いないものですが、もう1つ脇坂さんを語るときに外せないのが、軽妙なおしゃべり。

メディアへの出演も多く、テレビの「ジャンクSPORTS」への出演で有名ですが、ただ思いついたことを話すというのではなく、番組の趣旨に沿った硬軟取り混ぜたトークができる、エンターテイナーとしての素養ももたれています。

そんな脇坂さんが、昨日のTBSラジオ「伊集院光とらじおと」に出演されました。

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(出典:脇坂寿一 instagram 「juichiwakisaka」)

子供の頃の話からSUPER GTの魅力まで、幅広い話題で楽しませてくれましたが、
その中で特に印象に残ったのが、

「レーシングドライバーとしてどのような気持ちでレースに臨んでいたか」

そこには、厳しい競争の社会で勝ち残ってきた男ならではの考え方があり、
私たちも見習うことができる、「競争に勝つための心構え」が語られていました。

「苦しいときは、相手の立場に立って考える」
「実力や評価は、少し遅れて伝わる」

脇坂さんは、ゲストトークのコーナーに出演されました。

番組は、モータースポーツにほとんど触れたことのない伊集院光さんの質問を受けて、脇坂さんが答えるスタイルで進みます。

最初、伊集院さんは「何も知らないので、恥を忍んでお聞きします」というスタンスで話し始めますが、脇坂さんの興味深い話に、どんどんのめりこんで行きます。

そして、レース中の心理状態について出てきた質問が、

(伊集院さん)
「トップを走っている時に「追い抜かれるかも」という怖さと、
2位につけていて「追いつけないかも」という怖さと、
どっちがイヤですか?」

というもの。
これに対して脇坂さんは、間髪入れずに答えます。

(脇坂さん)
それは、両方の立場のことを考えれば分かりやすいんです。
トップに立っていて「トップを守りきれないかもしれない」という気持ちになったときは、後ろにいる選手の立場に立って考えるんです。
後ろの選手は「このままでは追いつけない」という気持ちでいるはずだと。
そうすると、気持ちがラクになるんです。

私たちは、今、目の前にある序列が、絶対のもののように錯覚してしまいます。
ですが、その実態は非常にもろいもの。

今日、この瞬間にナンバー1の称号を手にしていた者が、
ほんの数ヶ月後にその座から転がり落ちることも、よくおこる訳で、
先行するライバル達は、常にその不安を抱えているということ。

とすると、先行しているからと言って、精神的に優位に立っているという訳ではなく、それに気づけば、今、後ろから追いかける立場にいても、強い気持ちで戦うことができるということです。

「相手の立場に立って考える」

というのは、思いやりを教わるときによく聞くセリフですが、
競争を勝ち抜くためにも必要な考え方なんですね。

そして、ドライバーとしての成長について話が移ります。

(伊集院さん)
体力的なピークを考えると年齢が低い方が有利、
レースの駆け引きや状況判断は、経験が必要なので
年齢が高い方が有利。
そうなると、両方が交差するレーシングドライバーとしての旬は、何歳くらいになるんですか?

(脇坂さん)
人によって違いますが30歳前後かなと。

ただ、体力と経験も大事ですが、それに加えて勝負事では、
「相手に自分がどう思われているか」も大事なんです。

なので、体力に経験が備わって、プラス「あ、こいつは強い」と相手に思わせた時が、ドライバーにとっての最盛期と言えると思います。


このようにドライバーの成長について語った後、続けて
「自分の実力がどのように人に伝わっていくか」について、興味深い話をされます。

(脇坂さん)
ただ、自分の実力って「あ、オレ今すごく強くなってる」と思った時に、すぐ伝わるわけじゃないんですよ。

必ず少し遅れて伝わる

僕はいつも”2”と言う時差を意識しているんです。

1年で最も暑くなるのは、夏至から2ヶ月後の8月。
1日で最も暑くなるのは、南中から2時間後の2時。

2年、2ヶ月、2時間、2分、のように、どんなことでも
自分の感覚と周りの評価には少しの時差があると思っています。

これも深く考えさせられる言葉です。

新しいことを始めたのに、なかなか成果が上がらない、
自分では手応えがあるのに、なかなか周りから評価されない、
と言ったことはよく起こります。

そんな時、この実力と評価の時差の視点を忘れてはいけません。

せっかく実力がついてきているのに、評価が付いてこないからと言って、早々に見切りを付けしまうのは、あと少しで掴めたはずの勝ちを自分から手放すことを意味します。

競争の中で勝ちを手に入れるには、焦りは禁物。
評価が得られない時こそ、その先に評価が覆るタイミングが来ることをイメージしながら、踏ん張る時なのです。

さらに続きます。

(脇坂さん)
実力が上がっているときは、いいんです。
この時差を意識しながら頑張ればいいだけ。

でも、落ちていくときはツラいんです。
自分では実力が落ちているのが分かっている、
でも、周りの評価はもっとできたときの自分のまま。

成績がついてきていればまだ良いんですけど、
成績がついてこなくなったら、もう闇しかないです。

これも考えさせられる言葉でした。
自分が衰えていくときの身の処し方をどうすべきか。

「いつまでも第一線で」という望みをもちながらも、
自分の衰えは実感せざるを得ない。

周りは過去の自分への評価のまま、同じ成果を期待するが、
それに応えられるだけの力は、今の自分にはない。

そんな中で、どのように自分に折り合いをつけていくか。
競争から降りるという判断も、人生には大事な要素だと感じました。

ただし、脇坂さんはその”闇”を迎えた後で、たくさんの方のサポートを得ながら復活を果たし、闇から抜けだしてから引退したとのこと。

その辺はスター性のあるレーシングドライバーならではのストーリーで、「ちょっとカッコ良すぎだろ!」と軽く嫉妬したことを告白しておきましょう。

その他にも、子供の頃の話やお父さんとの思い出、ライバルへの感謝など、楽しい話が満載で充実の30分でした。

まとめ

レーシングドライバー脇坂寿一さんの言葉からは、競争を勝ち抜くためのヒントがたくさんありました。トップレベルのアスリートは、類い希な才能を持ち合わせていて、私たちとは別次元の存在ですが、そんな人達からも学べるところはたくさんあります。

おまけ

脇坂さんのことはもちろん知ってましたが、お笑い系のトークのイメージが強く、今回のような話が聞けるとは思ってもみませんでした。
いやー、勉強になりました。

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