相談の答えは、背中を押すか選択肢を具体的に示すことに気をつけています

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仕事で提供するコンサルティング、プライベートで受ける相談にもあてはまりますが、何か困り事があってその答えを求められた時には、自我を抑えるように気をつけています。

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正論は役に立ちません

相談を受けるのに嫌な思いはしません。自分に対して興味を持ってくれていたり、信頼できそうだと感じてくれたり、少なくとも嫌な印象は持っていないだろうと思えるからです。自分に対して少しでも心を開いてくれたのですから、役に立ちたいとも考えるようになります。


気分良く相談を聞いていると、「できるだけ良い答えを出さないと」と気合いも入ります。すると、相談内容が100%解決するような完璧な答えを提案してしまいがちです。


ですが、多くの場合その提案は役に立ちません。なぜなら、その時出てくる答えは、理想やあるべき姿を語っているだけで、相談者の気持ちや事情をくみ取っていない”正論”であることが多いからです。


就活が上手くいかずに悩んでいる人に対して、
「学校の成績がトップで、子供の頃に海外で生活して語学が堪能で、運動部でキャプテンやって全国優勝して、アマチュアながらR-1グランプリで優勝して、高校時代に芥川賞取って、アルバイト先の運営も任されて実績も残して、リーダーシップがあって、先輩にかわいがられて、後輩の面倒見も良くて、友達も多いイケメンになればいいんだよ」といったところで、「話は分かった。で、どうするの?」という話です。


上の例は極端ですが、正論はどれも同じようなもの。間違ってはいないけれど現実に役立たない、むしろ、相談者を突き放し、落胆させてしまう危険なものであるように思います。


相談する方も、正論など百も承知。それに到達できないことからこそ、自信を失っていたり、自分を責めたり、不安を感じたりしている。その状態から、1歩でも半歩でも前に進むためのヒントを求めて相談されるのです。


私も「完璧な解決」ではなく(それができればベストですが)、1歩前に進むための役に立ちたいと考えて相談を受けます。
そのためには、自我にまみれた”正論”を振りかざさないように気をつけます(それでも無自覚に出てしまうので相当注意しないとまずいです)。

相談者の立場に立つこと、できることを提案すること

相談を受けるときには次のようなことを考えて、話すようにしています。

会話で伴走しながら、相談者自身に答えを自覚してもらう

よく言われることに、「相談の答えは相談者ご自身が既に気づいている」ということがありますが、私もこの考えに同意します。
回答の方向性として、相談者がご自身の気持ちに気づいていただくことを、一つの目標にしているからです。


それなら、相談することに意味がないようにも思われますが、そうでもありません。相談する段階では「気づいてはいるけれど確信は持てない」という”迷い”を含んでいることが多いように感じます。
その”迷い”の原因を、相談者との会話で掘り下げながら確認していく作業をすると、最後には、ご自身で「自分はこうしたいけど、この事に気持ちが引っかかっていた」と気持ちの整理ができるのです。


私がやっているのは、相談者が話されることをくみ取って、そのまま相談者にお返しするだけ。
相談者自身が、自分の話している内容が見える”鏡”のような役割を、会話の中で果たせれば、と考えています。

具体的な”できること”を提案します

先ほどの話はプライベートな悩み事の相談に多いケースでした。
専門家としての意見を求められる場合には色合いが変わります。
とにかく、問題を解決することが重要ですから、解決のために執りうる手段を、具体的に提案することを心がけています。


その際に気をつけるのがメリット、デメリットの提示と、実行可能性がどれくらいあるかの見立てをすることです。
相談する側に立てば、「解決できれば何でも良い」と言うのが本音ですが、やはり解決策によるメリット、デメリットを理解していただくことは欠かせません。専門家としての責任を果たす意味でも、必要な情報については否定的なものについても、しっかり出していくことを心がけています。
後になって「こんなはずではなかった」という状態にならないためにも、事前にお伝えすることに意味があると考えています。


そして、もう一つ重視しているのが実行可能性です。「あれもあります、これもあります」だけでなく、実行可能性がどの程度あるかも、その理由とともに提案の段階でお伝えするようにしています。
繰り返しになりますが、専門家として相談を受けるときは、現実にできるかどうか、がすべてです。その点についても、曖昧にせず明快に答えるようにしています。


専門家として「過剰な期待」と「不要な心配」の両方取り除いて、「今何ができるか」を提案することが、相談者の安心につながると考えているからです。

まとめ

相談に答えるのは、頼りにされているようで気持ちが良いものです。
その気持ちよさに惑わされることなく、相談者の役に立てるような答えを出すように心がけています。
<おまけ>
今日からJ1昇格プレーオフ、J2・J3の入れ替え戦が始まります。
楽しみです!

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