”基礎”を学んでスキルを磨く 深く「学ぶ」には「教える」機会を作るのも効果的です

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

仕事でも勉強でもあてはまりますが、”基礎”を軽視して成果を期待することはできません。何としても身につけておきたい”基礎”ですが、自分で身につけられたかどうかの判断がなかなか難しいと思います。”基礎”とは何か、それを身につけるにはどうすれば良いのかを考えてみます。

スポンサーリンク
自動サイズレスボンシブ

基礎=ほとんどのケースで使えるルール

私は以前、大学受験の受験生を中心に英語と国語を教えていました。お金をいただいて教えるので、受験では重要なのに学校であまり教わらないことを中心に教えようと心がけていました。

このように書くと何か受験テクニックのようなものを中心に教えていたように思われそうですが、そうではなく”基礎”を中心に教えていたのです。
何人かの生徒にヒアリングしたところ高校で実施されている授業、出される課題は私の高校時代とほとんど変わっていませんでした。暗記と大量の問題演習を繰り返すやり方です。県下で飛び抜けた進学校ですらそうだったので、あまりの旧態依然ぶりに閉口してしまいました。高校には優秀な先生方がたくさんいらっしゃるのですが、学習指導要領への遵守と学校の方針による縛りがあって、ご自身のやりたい授業ができないという事情があるようです。

そのような環境で勉強する生徒達にとっては、力任せに知識を習得させる学習は無駄。そこで「大学受験で欠かせない”基礎”となる知識を一貫して教える」という方針の下で教えることになったのです。

「基礎が大事です」、「基礎ができていません」など学習の問題点を指摘するのに便利に使われる”基礎”と言う言葉ですが、これが曖昧なままでは教えることも学ぶこともできません。”基礎”の中身についても私なりに考えを持っていました。

まず辞書に書かれてある定義を見てみると「物事の成立するもととなる大事な事柄」となっています。「なるほどなー」と分かったような気になりますが、これではまだ曖昧です。
大学受験を経験した上で「これこそ基礎となる知識だ」と感じていたものに共通しているものを考えると

基礎=
・ほとんどのケースで使えるルール
・困ったときに立ち返るべき考え方

というものになります。たとえば、英語の英文和訳の問題で、書かれてある内容は問題ごとに異なりますが、英文で使われる構造は5つの型に決まっています。この5つの型はどの英文でもどれかが当てはまる例外のないルール。また、何も思いつかなくなっても、この5つの型を知っていれば何とか回答を作成できる、「立ち返るべき考え方」というわけです。

とはいえ、基礎を教えるのはなかなか難しく、参考書に書いてあることをそのまま吐き出すだけでは伝わりません。自分の中で内容をしっかりと消化している必要があります。

教えるためには、知識を道具として使える形にする

基礎となる知識を学ぶことは本でもできます。ですが、それを教えるには知っているだけではダメで、自分の中で実際に使える形にして身につけておく必要があります。これができていないと、確信を持って伝えられませんし、確信がないことは生徒にも簡単に見抜かれて全然伝わりません。

基礎となる知識を実際に使える形にしますが、これは自分で実際にその知識を使ってみて、”使える”経験を積み重ねること。その上で、自分が試した方法を再現し、それを言葉に置き換えることで可能になります。

たとえば、先ほどの英文和訳の問題で言うと、

1.1文が長くてどこから手をつけたら良いかが分からないときは、まず「英文の5つの型のどれにあたるか」という発想で見直す
2.文の型の骨格になるのは主語と動詞なのでこの2つがどの単語(どの部分)にあたるのかを推測する
3.主語、動詞が決まったら、動詞とそれに続く部分の関係を分析する

など、”基礎(この場合は「英文の5つの型」)”を使って回答した際の具体的な流れを言葉で置き換えるのです。これを繰り返し行っていくと、この考え方の流れを常に自然に使えるようになり、「使いこなせている」という実感がわいてくるのです。
これが”基礎”が教えられるレベルです。それなりに時間はかかりますね。

「教える」ことの前提には「深く学ぶ」が隠されていることがよく分かります。

まとめ

試験勉強だけでなく仕事やスポーツのスキルにおいても”基礎”を使いこなせるかどうかが、成果を左右します。
”基礎”を使いこなためのトレーニングとして「教える」は強力な手段です。積極的に「教える」機会を作り、ご自身の”基礎”の向上に役立ててみて下さい。
<おまけ>
野球はあまり詳しくないのですが、クライマックスシリーズはかなりの盛り上がったようですね。ただ、生粋のジャイアンツファンの母親が元気を無くしていないかがちょっと心配になりました。

スポンサーリンク
自動サイズレスボンシブ
自動サイズレスボンシブ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする