人との関わり方と敬語

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大学に入るまではほとんど本を読んでいませんでした。そのせいで子供の頃は語彙が貧弱で話をするのも苦手。たくさんいた同級生の中で埋もれてしまいそうでしたが、そうなりませんでした。その理由は言葉遣いにあったと思っています。

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言葉遣いの影響を実感する

子供の頃に私が両親から受けたしつけは厳しいものでした。あいさつ、姿勢、茶碗や箸の持ち方、人と話すときの態度、ものの渡し方、えんぴつの握り方、消しゴムの使い方、など日常生活で遭遇する一通りのことについてルールをたたき込まれましたが、できなければ容赦なく叱責されて、できるまでやり直しをさせられます。時には悔しすぎて泣いたことも。そのしつけの中に含まれていたのが言葉遣いです。

「自分の子供が他人様に迷惑をかけてはいけない」という気負いもあったのでしょう、家の外での振る舞いについては特に厳しく、大人と接する場合にも失礼のないようにと小さい頃から敬語を教えられていました。おかげで敬語を使うことに違和感がなく、転校生として小学校に入学することになったのですが、最初から先生に対しては敬語で話をしていたことから、クラスメイトからは少し大人びて見られるようになったのです。

言葉遣いの違いによって、「ちょっとだけ大人」と言うポジションを確立できたことで、転校生としての立場の弱さはなくなりました。この経験で言葉が人に与える影響の大きさを学んだのです。

礼儀正しい でも、深く相手の中に入っていけない

それからは、目上の人にはもちろんのこと、よほど親しい人以外には敬語を使うように心がけてきました。
そのせいもあってか、年上の方や初対面の方とも大きな摩擦はなく良好な関係を築けてきたと思います。また、人から不快に思われなければそれで良いと満足してきたのです。

ただ、そうして人間関係で大過なく過ごしていた一方でコミュニケーションに悩んでもいたのです。それは人と深く関わっている実感がもてないこと。そこそこ仲良くはなれるものの、お互いに心を開いて本音で関わるところまではできていませんでした。

社会人になれば時間もなく、人と深く関わるのは難しいのだから、そのような関係を求める必要はないという考えもあります。ですが、人との関わり方を深くできないままに生活を続けるだけでは、人生が味気ないものになってしまいます。
「単に失礼がないだけでは物足りない。短い時間の中でも深く関わっていけるような関係を持てるように変わらなければ」と考えるようになったのです。

敬語をできるだけ外す 敬意は話し方と内容で示す

これまで自分を助けてくれた敬語ですが、コミュニケーションを取る上では一つ問題があります。それは相手に距離を感じさせてしまうことです。小学生時代は大人びたイメージをもたせてくれて良かった面もあるのですが、これをひきずったままでは深く相手と関わることが難しくなります。

かなり勇気のいることでしたが、敬語をできるだけ外すように変えることにしました。今までは相手を不快にさせないように隙がない敬語を考えていましたが、その背後には相手に拒否されることの怖さや自信のなさがあるのです。そんな気持ちで向き合おうとする人に心を開こうとする人はいません。実際にはそうではなかったとしても、自信を持って余裕のある姿を相手に見せる必要があります。

私が社会人になってから心を開いて深く関われた人のことを考えると、皆、余裕があって過度に自分を守ろうとする意識がない人たちでした。敬語を的確に使うことができる人たちですが、それは一分の隙もないような過度なものではなく最低限のものだけ。それでも話し方や内容で敬意を伝えているので失礼な印象は全くありません。私もその人達を見習って敬意を別の方法で伝えながら敬語はできるだけ外すように心がけるようにしました。

もちろんコミュニケーションの向上に限界はありませんから改善の余地はありますが、以前に比べれば短時間でも人と関わる深さが変わってきたと感じています。

まとめ

コミュニケーションには礼儀は大切です。
ですが、そのことに気を遣いすぎてお互いの本音が言い合えないのは残念なことです。
言葉を変えてみると人との関わり方も変わってきます。お互いを身近に感じられる言葉を使って、ビジネスでもプライベートでも人と深く関わって実のあるコミュニケーションがとれるようにしましょう。
<おまけ>
日が暮れるのが早くて寂しいですが、ランにはピッタリの気候で気持ち良く走れます。この気候が続いてくれると嬉しいのですがあっという間に冬が来てしまいます。短いこの季節をしっかり楽しみたいです。

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