InterFMではBarakan Morningをはじめ人気番組が続々終了 リスナーの声は届くのか2014年秋のラジオ改編(首都圏FM編)

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ラジオの世界では、秋は出会いと別れの季節。特に、生活の中の喜びとして、仕事の糧として愛してきた番組が終了してしまうのは、失恋にも似た痛みを伴う大きな出来事です。「慈善事業でやってるんじゃないんだから」「局の方針が変わったから」「嫌なら聞くな」どれももっともな意見で、何の力も持たないリスナーはただ受け入れるしかありません。この秋は特にInterFMで番組終了が相次いで、多くのリスナーが新しいタイムテーブルに戸惑っています。

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首都圏ラジオの聴取率

ラジオではTVの視聴率調査と同じように、どれだけの人が聞いているかを調べる「聴取率調査」を実施しています。TVのように毎日行われているわけではなく首都圏では2ヶ月に1度、関西圏・中京圏では3ヶ月に1度です。機械による集計は行わず、「この時間にどのラジオ局を聞いていたか」を質問するアンケート方式を採用しています。

首都圏のラジオ局は、AMラジオ局がTBS、文化放送、ニッポン放送、ラジオ日本、ラジオ第1(NHK)、ラジオ第2(NHK)の6局、FMラジオ局がInterFM、TokyoFM、J-WAVE、BayFM、NACK5、FMヨコハマ、NHK-FMの7局。最新の聴取率で各局のポジションを見てみると、大きくはAMがFMを上回っていてこれは首都圏以外の聴取率調査でも同様の傾向が見られます。最新の首都圏ラジオ局の聴取率調査の結果は以下の通りです。

Rating

1位のTBSラジオですが、実は、13年2ヶ月の長期にわたって首位の座を守り続けています。それ以前はニッポン放送が1位を獲得する時代が長く続いていました。

首都圏では高層ビルの影響でラジオの電波が届きづらい場所がかなりあります。その中で比較的電波が届きやすいとされていたニッポン放送は、聴取可能なエリアが広くその結果が聴取率にも反映して長く1位に君臨していました。それが2000年代になって番組の編成で迷走。人気パーソナリティを次から次へと手放し、新しい話し手も面白い番組も生み出せないままTBSの後塵を拝することになりました。その時代の傷跡は思いの外深く、未だに首位を奪還するには至っていません。

AMとFMの関係もここ10年で大きく様相が変わってきました。かつてはAMのラジオ3局(NHKを除く)が1-3位、FMがその後に続くというはっきりとした序列がありましたが、現在は上の表にある通りTokyoFM、J-WAVEはTBS以外のAM局と遜色のない聴取率を獲得。J-WAVEは2位を獲得することも珍しくなく、実質的にAMとFMで聴取率の優劣はなくなったと言えます。

FMラジオ局 各局の特徴と2014年秋の改編

聴取率ではAMに肩を並べるようになった首都圏のFMラジオ局。在京3局について特徴と改編について見ていきます。

TokyoFM 全国をネットする老舗FM局

TokyoFMの特徴は全国のFM局に配信しているという圧倒的なネットワークの強さにあります。今ではコミュニティFMも多く作られていますが、その県で最初にできたFM局はほとんどがTokyoFMからの番組配信を受けています。


このような背景から制作する番組にはバランスが求められ個性的な番組が生まれにくいという事情があります。その代わり著名なパーソナリティを起用しやすく人気も安定しており、FMでありながらAM局に似たおしゃべり中心のオーソドックスな番組を中心に編成しています。


この秋の改編で大きな変化はありませんでしたが、看板番組の一つである「School Of Lock!」で2代目教頭のよしだ教頭が退任し、3代目教頭として、あしざわ教頭が赴任するというパーソナリティ変更が最も大きなニュースになりました。

J-WAVE 脱音楽中心プログラム&AM化の効果で聴取率は上昇

J-WAVEはかつて音楽を中心に据えた洗練されたプログラムを揃えて個性を放っていた局でしたがそれは遠い昔のこと。今ではAMやTokyoFMと何ら変わらない邦楽中心の選曲とパーソナリティのおしゃべりを前面に押し出したプログラムでタイムテーブルを組む普通のラジオ局です。この方針転換に当初リスナーは大いに反発しましたが、時は流れ聴取率は向上して商業的には成功。「おしゃれなFMはうけない、AMのようなおしゃべり中心が正解」の流れができあがったと言えます。
冒頭で申し上げたとおり「リスナーは受け入れるのみ」ですが、第2のTokyoFMになったところで、その存在価値を維持し続けられるのかどうなのか。疑問は残ります。

J-WAVEの秋の改編では週末のプログラムに大きな変化がありました。特に土曜の深夜に放送されていた、ふかわりょうさんがパーソナリティを務める「ロケットマンショー」が8年半の歴史にピリオド。人気番組の一つだっただけに惜しむ声が多く聞かれました。

InterFM 洋楽中心の個性派もJ-WAVE同様AM、TokyoFMのフォロワーとして路線変更

J-WAVEがAM路線に方針を切り替えた頃、音楽中心にラジオを聞いていたリスナーの受け皿となったのがInterFMでした。「最新の音楽だけでなく、往年の名曲もかける、ただし洋楽中心」という音楽ファンが安心して選べる放送局として長く放送を続けてきました。

ところが、この秋の改編で激震が走ります。ラジオの中心となる平日のワイド番組が相次いで終了したのです。
リスナーは毎日の習慣としてラジオを聞いていますから、各番組は生活の中に深く溶け込んでいる大きな存在です。その中でもぴかいちの人気番組だった朝のワイドプログラム「Barakan Morning」が終了。番組終了がアナウンスされて以降のInterFMのタイムラインは荒れに荒れました。
”InterFM”と”Barakan Morning”のハッシュタグのついたtweetは、番組終了の喪失感と復活への切実な願い、それから、この決断を行ったinterFMの編成に対する批判の言葉で埋まり、やりきれない思いを抱えたリスナーがどれだけ多いかを物語っていました。ラジオ局に関連するtweetでこんなにも多くの方が不快感をあらわにしたのを見たのは初めてです。
この秋の改編は、聴取率向上を狙ったInterFMが、かつてのJ-WAVE同様、AM・TokyoFM路線に方針を転換したものと捉えられています。J-WAVEのようにAMリスナーを取り込んで聴取率が上がる可能性もありますが、ニッポン放送のようにリスナー不在の編成で聴取率が振るわず長期間迷走することも考えられます。既にAM路線へと舵を切ってしまったのですから、今後の発展のためには音楽は諦めておしゃべりのできるパーソナリティで(バラエティ要素で)面白い番組を作る以外はなさそうです。これはこれで厳しい道と言わざるを得ないのですが。

まとめ

秋のInterFMの改編はかなり大胆なものでした。
面白い番組は簡単に生まれるものではないので、多くのリスナーが楽しみにしている番組については大切にしてもらいたいと願っています。
<おまけ>
私が楽しみにしている番組は、時間帯変更はあったものの終了することがなくてほっとしました。
それでもずっと続くわけではありません。放送が続いている間にしっかりと楽しもうと思います。

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