新日本監査法人の改革案から、「自分を変える」ためのポイントを学べ!

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粉飾決算を行っていた東芝の会計監査人である、新日本監査法人に対して金融庁から処分がありました。新日本監査法人にとっては大きなピンチですが、処分への対応については学ぶべきものがあります。

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金融庁が新日本監査法人への懲戒処分の内容を発表

東芝の粉飾決算は今年の経済系のニュースの中では大変大きなもので、過去の記事で何度も扱ってきました。



累計で2,000億円を越える巨額の粉飾であったため、12月7日には、金融庁から東芝に対して73億7,350万円の課徴金(罰金のことです)納付の勧告が、12月22日には、粉飾を見逃してしまった新日本監査法人への懲戒処分が発表されています。


新日本監査法人への懲戒処分の内容は、

新規の契約締結の停止(3ヶ月)

・約21億円の課徴金

・業務改善命令

の3つ。

粉飾が発覚した当初、一部では「新日本監査法人の解散の可能性」も考えられていましたが、この処分内容であればそのような事態に到ることはありません。

2007年7月、4大監査法人の1つとして位置づけられていた”みすず監査法人”(中央青山監査法人から改称)が解散しましたが、そのきっかけになったのは、中央青山監査法人時代に金融庁から受けた監査業務停止処分(2ヶ月)でした。

この時は、新規契約はもちろん、すでに契約を結んでいる会社の監査もできなくなったため、多くの会社が他の監査法人に流出して、解散へのきっかけになるのですが、
今回の新日本監査法人への処分は新規の監査契約の締結が3ヶ月停止になるだけで、既存の契約については従来通り監査が行われるので、解散になるほどの影響はありません。

最悪の事態は避けられましたが、新日本監査法人には課徴金の支払と業務改善命令が出されていて、その対応が迫られる訳ですが、(課徴金はそのまま支払うとして)業務改善命令については金融庁から処分が発表された12月22日に、「弊法人の改革(案)」として今後の方針が示されています。

この内容を見ると、「今までの体制や、やり方を変える」ことを強くアピールするために必要なことを学ぶことができます。

新日本監査法人の対応

金融庁が発表した業務改善命令はは大きく分けて5つ。
大雑把にまとめると、

①粉飾を見逃した責任が誰にあるのかを明確にする(責任の明確化

業務改善計画を作り、現場に浸透させること

③監査結果についての事務所内のチェック強化すること

人事研修を通じて、現場での情報共有の意識監査のレベルを向上させること

事務所の風土を改善すること

こんな感じです。
これに対して新日本監査法人も、「弊法人の改革(案)」を発表して対応を明らかにしています。

内容を見てみると、

スクリーンショット 2015 12 25 14 34 32

金融庁の命令に対応する形で、改革案が作られていますね。
専門用語が多く内容自体は分かりづらいですが、全体として注目すべきポイントがあります。

「第三者」&「ポストの新設」&「気持ち」

いままでやってきたことを「変える」というのは、なかなか難しいです。
過去の自分を否定することはつらいですし、「変える」ことによって不利益を被る人も出てきます。
さらに、誰しも自分にはとかく甘くなりがちですから、「変える」「変える」と宣言しても中途半端になるのが普通です。

大きな組織になればなるほどしがらみも多く、その傾向が強くなりますから、
「変わるって言っても、口だけじゃないの?」
と偏見を持たれるのも仕方ありません。

そんな、厳しい視線を浴びる中で「変わる」ことを強くアピールして実効性を高めるためのヒントを新日本監査法人の改革(案)から学ぶことができます。

もう一度、内容を見てみると、

スクリーンショット 2015 12 25 15 14 24


まず目に付くのがプロジェクトの新設
課題解決を専門的に扱う部門やプロジェクトを作るということですね。

新日本監査法人の改革案を見ても、赤字で示した3箇所でそれまでにないチームや会議が設置されています。


次に、ポイントになるのが第三者
青字で示した「社外ガバナンス委員会」は、社外の専門家によって編成されるチームで、客観的に事務所の改革の進み具合を調査する役割を担っています。

「自分には甘くなる」点を見越して、自分以外の人にチェックしてもらい、きちんと「変われているか」を確認します。


そして、もう一つ。
上の改革案の要約では触れませんでしたが、原文の方には特徴的な取り組みが書かれています。それは気持ち

8.改革の実を上げるための周知徹底                   
(1)パートナー決意書
   全パートナーが一丸となってこの改革を着実に実行する決意を   
   示すための決意書を全パートナーから取得します

(出典:新日本監査法人 弊法人の改革(案))

「決意書」ですよ。
なかなかインパクトありますね。
それまでは、ずっと経営学の組織論に出てくるような対策が並んでいるのですが、それで終わらずに情緒にも訴える。
”抜け目ない”といよりは、”インパクト”ですね。

論理的に導かれる対策も大事ですが、”気持ち”も大事。
”気持ち”を目に見える形にすることによって、決意を強く持つという効果を狙っているのでしょう。

日常生活でも使える??

普段の生活でも、「自分は変わるんだ」ということを強くアピールしたいときがあるかもしれません。

「お小遣いの値上げ交渉のため」

「恋人の怒りを治めるため」

そんな時は思い出しましょう、

・ポストの新設

・第三者

・気持ち

の3つです。

「”遅刻対策プロジェクト”」を創設して対策を考えて実行。
友人・知人(第三者)にその進み具合をチェック&報告してもらい、
「俺は絶対にやり遂げるんだ!」と決意文を書く。

これで伝わる…、かどうかは相手次第ですが、
課題を解決する時の、体制の整え方として、
このようなポイントをおさえておくと、周りの人に強くアピールできますし、独りで黙々と取り組むより実効性も数段上がります。

まとめ

自分の力で自分を変えるのはなかなか大変です。
プロジェクトを作って集中的に課題解決に取り組むこと、
第三者の目で進み具合をチェックしてもらうこと、
決意を明らかにすること、
で変化をアピールするだけでなく、実効性も高めることができます。

おまけ

愛媛FCの村上祐介選手が V・ファーレン長崎へ移籍。
機を見た攻撃参加や守備での駆け引き、ビルドアップでの気の利いたつなぎなど、知的なプレーで愛媛FCを引っ張ってくれました。
残念だ。
そして、セヌ!&深谷選手ようこそ!

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