エクセル初心者を脱出するためにやってきたこと

エクセルが苦手でした。得意げに使いこなす同僚を見ながら悔しい思いをしたのを今でも思い出します。今は不自由なく使えるようになりましたが、振り返ると正しく学べる場所が少ないことが一番の問題だったと思います。

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エクセルが使えないと仕事になりませんでした

エクセルを本格的に使い始めたのは、最初につとめていた監査法人でした。監査の仕事は会社が作成する資料を基に会社の数字が正しいかどうかを確かめる仕事です。たくさんの数字を扱うのでエクセルが使えないと話になりません。机にPCを並べて同僚と仕事をするのですが、スピードに明らかな差が出ます。原因の一つがエクセルのスピードであることは間違いありませんでした。ほとんど何も知らずに使っていましたから、ネットで検索して何とかしようとしますが情報の多さに圧倒され挫折。もやもやした時間だけが過ぎていきました。

書籍を購入する

このままではまずいと思い、書籍を購入します。料金は安いとは言えませんが手頃ですし、種類も多くてどれかは自分に合うだろうと思い何冊かを購入して試しました。ですが、あえなく挫折。自分一人でできるのはいいのですが、自分で入力している方法が正しいのか(入力の手順を含めて)どうかが分からない、エラーが出たときのその原因を解明できない、強制力が無くすぐ飽きてしまう、実務と直接結びつかないものも多く無駄が多い、など問題点が続出。次の手を考えます。

聞く

エクセルが得意な同僚に聞くことにしました。仕事で何を使うかがよく分かっていますし、すぐ近くにいるので困ったときにすぐ答えてもらえるのもよかったのです。ただ、これにも問題がありました。当然ですが相手は教えることを仕事にしていません。教えるのが上手な人とそうでない人がいて、短い時間で教えてもらうには限界があります。また、いつも同じ人では気が引けるので、いろいろな同僚に聞きますが一人一人スキルにばらつきがあり、同じ質問でも違う答えが返ってくることがありました。できることは増えていきますが、それぞれのスキルについて断片的にしか理解していないため、本当に正しいやり方、効率の良い方法かどうかという判断まではできず使いこなすまでには至りませんでした。

 

この頃になると、実務で使いこなすために必要なことが整理できてきました。
まず、エクセルで何ができるかを知り、スキルの特徴まで理解して、実務に対応した形でおさえていること。やりたい作業があった時に何を使えば良いかが正しく判断できること。知っているスキルを正確に素早く使えるようにタイピングのスピードを速くすること。
考えがまとまったことでそれを身につける方法を探しました。有料講座の受講です。

自分に合いそうな講座は限られていました

エクセルの講座はたくさんあり「エクセル」「講座」で検索すれば190万件もヒットします。大手のPCスクールから、商工会議所等で開催される単発の講座まで様々ですが、先に述べた自分の目的に合う講座は限られていました。
PCスクールの講座はセットで用意されていて基礎から応用までの内容を何日もかけて学ぶスタイルです。これでは時間もかかりますし、実務に直接関係しないものまで手を広げることになるので無駄が多いです。一方、単発の講座は初心者向けが一般的で実務で使うには物足りない内容のものがおおくありました。そこで、実務で使うスキルに絞って短期間で教えてくれる講座を探してみると少数ですが該当するものがヒット。その講座は実務でよく使う関数や機能を絞り込み、それを丸1日かけて教えてくれる講座でした。早速、申し込んで講座に臨みます。

 

今振り返ると、この講座がエクセルを克服する最大のきっかけになりました。最初はエクセルで使うデータの形式、参照の種類・意味、数式の基本的な考え方、などそれまで意識してこなかった基礎知識から。ここが曖昧だと確信をもって使えない、行き詰まったときに修正がうまくできないといった、基礎と言いつつも応用にもつながる極めて重要な内容です。独学だと軽視してしまうこともあり丁寧に解説してもらえて助かりました。そこから重要な関数、応用、重要な機能、マクロ(基本的な内容とマクロでできること)、数値集計の発想・コツなどどれも実務に直結した無駄のない講座でした。
座学の講座ですが、各項目について最初に詳しい解説(入力の手順までしっかり教わります)がありそれを理解したらすぐに受講生全員が実際にやってみます。できなければインストラクターがすぐに駆けつけ問題点を指摘し、自力でできるまでマンツーマンで教えてくれます(手を挙げなくても、手が止まればすぐに駆けつけるという徹底ぶりで、面倒見の良さが印象的でした)。

 

こうして、実務に直結したスキルが何かを知ってからは、どんなケースで何が使えるかをすぐに思いつき、素早く使えるように、ひたすら練習問題を反復。2−3ヶ月後には苦手意識はなくなりました。

まとめ

エクセルは機能が多すぎて、どうすれば克服できるか最初は見当もつきませんでした。ですが、よく使う機能に絞って集中してトレーニングすれば何とかなります。

エクセルは人を助けるための道具ですからそれに振り回されるなんて納得いきません。早々にスキルを身につけて使い倒してやりましょう!
<おまけ>
手続きのために区役所に行きました。
14階が窓口だったのですが息をのむほどの絶景で素晴らしかったです。就職、間違えたかもしれません。

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