独立の決断と相談

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会社を辞めて今の会計事務所を立ち上げるとき、そのことを相談したのはたった1人の友人だけでした。その友人は私とは違う視点からアドバイスをくれる貴重な存在です。

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決断は熟慮のあとの直感で

人生には大きな岐路がいくつかあります。進学、就職、転職、結婚、転居、独立など、その後の人生を左右する選択をしなければなりません。私もいくつかの選択をしてきて現在に至っていますがその決断までの過程はいつも同じです。

最初はできるだけ多くの情報を集めるところからスタートします。情報源は書籍、雑誌、ネット、経験者からの話、など様々ですが、噂や憶測の域を出ないものについては切り捨てます。そのような類の情報は人を混乱させるために作られたものが多く、間違って触れてしまうと無駄に感情を乱されてしまうからです。

情報が集まったら比較する項目について点数をつけていって一応の序列を決めてしまいます。この序列ができた所からが本当のスタート。序列に納得できればすんなり決断しますが、違和感をもつこともままあります。実はこの違和感が重要で、その違和感の原因は数値で反映しきれなかった、心の中にある優先順位そのものだからです。違和感の原因を探ると、自分にとって本当に大事なものが見えてきますから、そこで決断に必要な根拠を手に入れることができます。

言葉にすると簡単ですが、実際にやってみるとここまででかなりの時を要します。時間が経てば感じ方も変わりますから、同じ項目でも何度も検討します。後から検討が必要な項目が見つかることもありますし、なにより決断してしまうことで他の選択肢を失う怖さを避けたいという気持ちがあって決断できないのです。頭の中ではかなりの検討を重ねた状態で時間が経過して行きます。

そんな状態で生活していると急に答えが出てくるタイミングがきます。多くの場合は誰かと話しているときです。自分が今どのように感じていて何を目指しているのかを、人に話していながらあたかも自分に説明するように感じる瞬間があり、その瞬間に迷いが断ち切れて決断を下します。その決断は検討の結果と言うよりは直感に従ったものという方が正しいでしょう。それまで有力と考えていた選択肢とは違うものを選ぶことも多くあるからです。ただ、それまで検討をしっかりしていたからこそ直感が働くので慎重に検討した時間は不可欠なものに違いありません。

独立に際しても同じようにして決断しました。検討の最中は誰にもその話をしないので、周りからは突然に映るようです。ただ、今回は決断の前に1人だけ相談していました。その相手は自分と異なるキャラクターを持つ友人です。

自分の弱点を理解してアドバイスを求める

独立の決断はやはり大きな決断でした。進学や就職は周りの友人も多く同じタイミングで経験することですし、どこかに「そうすることが当然」という考えがあったので決断もしやすかったのです。ところが、独立は全くの未知の世界で自分の中の決断だけで事足りるのかどうかの不安が拭いきれませんでした。

そこで、自分とは違う視点から客観的な意見をくれる監査法人時代の友人にコンタクトを取りました。私は比較的楽観的な考えをします。将来を予想するときも物事が順調に推移するように予想して計画を立てていきます。このこと自体は悪いことではないのですが、どうしてもリスクの検討に漏れがあるのではないかという不安があるのです。自分の考え方の癖が分かっているので慎重にリスクの検討もするのですが、未知の世界である独立への決断です。弱点については人の手を借りてしっかりカバーしようと考えました。

リスクの検討は絶望ではなく希望を現実に引き寄せるため

相談した友人はリスクに対する嗅覚が鋭く、事前に多くのリスクを察知することに長けています。その点については他にも似たような力を持った人がいましたが、その人の優れたところは、リスクを回避する手段まで提案できるところです。

ひたすらリスクだけを挙げていって将来の予想を悲観的なものにして得意になっている人もいます。しかし、そんなことをしても何も生まれません。本当に必要なのは、リスクを認識した上でそれを回避する対策を講じれば、最低でもここまでの水準は維持できる(たとえば、資金繰りはこの月まではOKなど)という無駄な不安を取り除くためのワーストシナリオを描けることです。

この”希望のためのワーストシナリオ”を描く才を持つ友人は今回の相談を持ちかけると快く引き受けてくれ、忙しい中時間を取ってくれました。実際に会って、自分の検討した内容をたたき台にして議論を戦わせます。お互いに胸襟を開いて正面から言葉を交わすので、自分の気持ちの整理と友人の視点からの検討を重ねながら、滞りなく自分の考えを深めることができました。友人からは大所高所から意見とアドバイスをもらうことができ、大きな収穫が得られました。内容は明かせませんが自分の検討した内容に大きな漏れがないことの確認もできたことから、安心して独立を決めました。

まとめ

相談する相手は大切です。
希望の価値を理解しその実現を後押ししてくれる人に相談しましょう。
<おまけ>
西日本は梅雨のような天候で災害もあり心配です。
気持ちの良い夏空が恋しくなってきました。

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