祝!松本山雅FC J1昇格 気が早いですがJ1残留の条件を予算中心に考えます

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2014年11月1日。松本山雅FCの歴史に刻み込まれた記念すべき日になりました。JリーグDIVISION2第39節、対アビスパ福岡戦で勝利した松本山雅FCは勝ち点を77とし、3位のジュビロ磐田との勝ち点差が12に広がったことから、3試合を残して自動昇格の2位が確定。ついに来季は日本サッカーのトップリーグ、JリーグDEVISION1の舞台に立つことになりました。

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着実ですが驚くべき早さでの昇格 J1での活躍にも期待がかかります

松本山雅FCは2011年シーズンにはJ2の下位リーグにあたるJFL(当時。現在、J2の下位リーグにあたるのはJ3リーグ)にいました。


そこから2012年シーズンにJ2へ昇格し、2014年にJ1昇格ですから3年の短期間で3つのステージを経験することに。 
大きなスポンサーがあるわけではない、地方クラブとしてこれほど着実にステップアップした例はありません。 
JFL→J2→J1を3年で駆け抜けたのは史上最速です。

次はJ1残留&定着が目標になります。


難しいミッションですが、これまで着実にチームを作り上げてきた山雅なら不可能ではないはず。 
地方クラブの成功例として是非とも達成してもらいたいと思います。


JFL→J2の昇格時にも、そのステージにふさわしいクラブになるため、変化を積極的に進めた山雅。


クラブ関係者は、今のままのチームでやっていけるとは、いささかも考えてはいないでしょう。 
具体的な変化については知将、反町監督の手腕に期待するとしてここでは予算面での残留の条件を考えてみます。

J1残留は相当に厳しい 人件費7億円が一つの基準に

JリーグDIVISION1は全18チームで構成され、下位3チームが自動降格。残留のためには15位以内の勝ち点を稼ぐ必要がありますが、J1の残留争いは苛烈で、僅かな勝ち点の差で残留と降格が決まっています。

これまでも、「クラブの順位は選手年俸と強い相関関係がある(年俸の高いクラブほど順位が良い)」旨を、データとともに何度か申し上げてきました。ここでも、過去5シーズンのデータから残留クラブと降格クラブを比較して、人件費予算の側面から残留の条件を探ります。

まずは、次のデータをご覧下さい。


Stay
(Jリーグ公式サイト「Jクラブ個別情報開示資料」より)


過去5シーズンで残留した下位3クラブの人件費予算と順位のデータです。ここに挙げた人件費予算は、全額が選手のサラリーではなく、クラブスタッフの給与や移籍金なども含まれていますのでご注意下さい。

内容を見てみると大宮アルディージャやヴィッセル神戸など規模の大きなクラブも含まれていますが、それは大きなスポンサーを持つクラブで、来季、松本山雅FCが目指すクラブではありません。


参考にすべきは赤字で示した人件費予算が10億円未満の地方クラブで、ヴァンフォーレ甲府、アルビレックス新潟、モンテディオ山形、ベガルタ仙台、などのケースです。
人件費予算が小さいと言っても、ほとんどのクラブが7億円を越える人件費予算を確保しています。


次に、降格クラブのデータをご覧下さい。


Leave
(Jリーグ公式サイト「Jクラブ個別情報開示資料」より)


まず、驚くべきは人件費予算10億円を越える大きなクラブでも降格してしまうことですが、ここではその点には触れません。


注目するのは人件費予算が小さいままで戦った地方クラブのケースです。 
赤字で示していますが、5億円台、6億円台の予算ではことごとく降格していることが分かります。


J2ならこの規模の予算でトップグループになりますが、J1では降格必至。 
率直に申し上げて残留を目標にするには無謀です。


このように見てくると、残留を本気で考えるならば”7億円以上”が予算の側面から見た条件です。これをクリアしない限り、たとえ残留できなかったとしても現場を責めるのは酷でしょう。

2015年人件費予算は7億円をクリアする見込み それでもシビアな戦いになるでしょう

それでは、現在の松本山雅FCの予算面での残留条件と考えられる”7億円”がクリアできるかを見ていきましょう。 
2013年シーズンのデータです。


Yamaga


3億6千8百万円でこの予算はJ2リーグ22チーム中11番目の大きさで、J2の丁度真ん中です。


2014年シーズンは、J1昇格を目標に掲げている訳ではありませんが、地元のスタープレイヤーであり日本代表経験のある田中隼磨選手を名古屋グランパスから獲得したことや、栃木SCで16得点の実績を誇るサビア選手を獲得するなど、J1を目指すにふさわしい陣容を整えました。


この事実に着目すると人件費予算は2013年からは確実に伸びていると考えられ、 
2012年から2013年で人件費の伸びが約30%(2012年:2億8千4百万→2013年:3億6千8百万 増加率+29.6%)で、 
それと同程度増加していると仮定すると、2014年の人件費予算は4億7千7百万円と推測されます(現時点で2014年のデータがないのであくまで仮定の数値です)。


2014年11月2日のスポーツ報知から配信されたニュースによると、来季の松本山雅FCの予算は、今季の1.5倍の規模で編成されると言われていいますから、
(参考:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141101-00000284-sph-socc)


上記の2014年人件費予算の推定値4億7千7百万円を元にすると、2015年は7億1千5百万円で、7億円をクリアする規模になりそうです。


何とか残留のための条件はクリアしそうですが、それでもギリギリのラインです。


残留のライバルとなるチームは同程度もしくはそれ以上の人件費予算を持っていますから、チームの継続性による強みと、反町監督の巧みな戦略でしぶとく勝ち点を拾っていかなければいけません。


願わくば最初の10試合で勝ち点を積めるような展開にしたいですね。

まとめ

昇格決定した早々、来シーズンのことを記事にするなど、無粋なことをしてしまい申し訳ありません。 
しばらくは昇格の喜びをかみしめながら、来シーズンの予想をして楽しむのがあるべき姿でした。反省しています。
とにかく、山雅を愛する皆さん、本当におめでとうございました。
来シーズンの活躍も、期待しています!
<おまけ>
近々、オフィシャルサイトのリニューアルを考えています。サービスメニューと料金設定の詰めを行っているのですが、将来の見通しを考えながら予算を組んで実行するのはなかなか骨の折れる作業です。それでも、目標やビジョンがないと、これから目指すべき方向性が分からなくなるのも事実。サッカークラブの経営と同じで、ビジョンや目標を共有しながら事務所の運営ができるように、納得のいく形を見つけなければと考えています。

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