内部統制の弱点は強みにも変わります

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内部統制は会社の活動を正確かつ健全に行うために作られる、会社の仕組みです。一つの作業を複数のひとでチェックしたり、お金に関わる作業を1人に任せないで分けて行うようにしたり。会社の中で何気なく行われている仕事の一つ一つが内部統制だったりします。
会社法でも義務づけられ、会社にとって不可欠な内部統制ですがそこには弱点もあります。

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内部統制の最大の弱点は経営者不正に弱いこと

内部統制の仕組みは先述の通り、会社の活動に不正がなく正確に行われることを主な目的にしています。
たとえば、営業部が新規の取引先を獲得した場合、口約束ですませることはありません。取引条件を文書にしてお互いに誤解が無いことを確かめ、内容を責任者が確認して問題が無ければ承認。正式な契約書を交わして、ようやく取引が始まります。


これは、売上取引を確実かつ正確に行うために行う内部統制です。取引内容を文書化すること、上司の承認を得ること、正式な契約書を交わすこと、すべてが内部統制にあたります。
ここに挙げた簡単な例でもおわかりいただけると思いますが、内部統制のベースは複数の人によるチェックです。どんなに高度な内部統制でも基本は”人”なのです。人は完璧ではありませんから、内部統制においても”人”が弱点になるのです。
まず、チェックする人とされる人が結託してしてしまうとチェックが働きません。先ほどの例でいくと、売上ノルマが厳しすぎて実際には取引が無いにもかかわらず、文書を偽造して売上があるように見せかける。上司も、自分の部署のノルマがかかっているため、うすうす虚偽と気づいていながら、一応の文書が揃っていればOKを出してしまうなど、が考えられます。
また、疲労や勘違いによる誤りも人が原因となる弱点です。長時間勤務で集中力が落ち、取引額を間違えていた。チェックする上司も、同様にその誤りを見落としてしまったなど。


そして、内部統制最大の弱点は内部統制の効果は経営者の姿勢にかかっていると言う点です。そもそもの内部統制の設計として、内部統制の本当の基礎にあたるのが、会社の社風や、企業文化などの統制環境。この統制環境を作るのは会社のトップである社長に他なりません。社長の経営姿勢はまちがいなく社員に伝達し会社全体に影響します。
利益の追求を過度に肯定するような社長の場合、その会社の社員も法律や社会的な責任などに対する意識が弱く、全てに優先して利益獲得を目指すようになり、結果として不正や違法行為に手を染める可能性を高めることになります。
不正や誤りに対して厳しくない経営者が会社を運営すると、内部統制はそれをそのまま反映してしまいます。社長の影響力は絶大で、そうであるがゆえに内部統制最大の弱点にもなってしまうのです。

社長の影響力は良い方向にも行かせます

内部統制では社長の影響力の大きさをリスクとして認識していますが、それは方向性の問題です。影響力を良き方向へと使うことももちろん可能です。
「利益のためなら何でもする」という社長は内部統制のリスクですが、「法律を守るのは最低限」「倫理的に許されないラインを越えてはいけない」という厳しい姿勢をもって経営に当たっている社用は、会社の大きなメリットです。
単に、正確で健全な経営ができるというだけではなく、従業員もルールの範囲内で利益を追求することになりますから、過度なノルマに追われる心配が無く安心して業務に取り組むことができます。
もちろん、従業員も不正に対して強い姿勢で臨めますし会社全体の倫理観も高くなり、社会的な評価を高めることにも繋がります。
このような高潔で責任感の強い立派な社長さんが私の周りにもたくさんいらっしゃいます。会社全体の雰囲気もクリーンで安定した成長を達成されているのは大きな励みになります(もちろん、ビジネスについては非常に厳しいです)。

まとめ

内部統制にとって社長さんの経営に対する姿勢はリスクにもなりメリットにもなります。
今社長をされている方も、これから社長になる方も、その影響力を良き方向に発揮して会社の成長に繋げていただきたいと考えています。
<おまけ>
気持ちの良い秋晴れです。午前中の仕事が終わったら昼の間に走ってきます。この澄んだ空気を逃さない手は無いですからね。

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