せっかちさんの投機的読書

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会計と税務を専門にして仕事をさせていただいています。会計も税務もお客様のビジネスもどんどん変化していきますので、それについて行くために読書による情報収集が欠かせません。時間や体力の負担の大きい読書。少し工夫して効率的に済ませてしまいましょう。

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読書の目的

読書は自分以外の方から知識、経験を学び、仕事や暮らしに役立てることを目的に行っています。
著者が時間をかけてアイディアを練り上げ、さらにそれを編集者が分かりやすい形に整えて作り上げられたのが本です。ネットももちろん活用していますが、この手間がかかっているために、本は1.必要な情報を得るまでの早さと正確さ、2.払ったお金に対して得られる情報の価値の大きさ、の2つの意味で投資効率が非常に高い投資対象だと考えています。積極的に読書にお金と時間を使う理由がここにあります。

投資効率を考えた読書のために

先述の通り私にとっての読書は、仕事や暮らしに役立てるための情報(他の方の知識や経験)を効率よく獲得するために行っていますから、その場で読んで終わりではなく後で役立てられるようにしておかなくてはいけません。そのために、本から得た情報は自分なりにまとめて記録しています。後から検索しやすいように記録はEvernoteへ。
こうしてエッセンスを吸収して記録した後は、保管する必要はありません。読み終わった本を売却して次の本を買うための資金にします。寂しい気もしますが買う量もかなり多いので、こうしないと部屋のスペースがなくなってしまいますからね。
では、読んだ内容をどうやってまとめるか。これは少し工夫が必要です。私がどんなことに気をつけているか具体的に書いてみます。

投機的読書術 予断と偏見のすすめ

1.タイトルと目次を活用する

楽しんで読む読書とは違って、情報を収集して後で役立てる投機的読書の場合、本を何となく選ぶことはありません。ほしいと思った情報がその本にあると思うからその本を買っているはずです。
このほしい情報を積極的に探して読むのが投機的読書です。本に誘導されるのではなく、余計な情報は無視して、ほしい情報を直接取りに行くのです。その第一歩目としてタイトルと目次を使って、ほしい情報を特定していきます。

具体的に見てみましょう。今、手元に『「自分で考える力」の授業』という本があるのでこの本を例にとって説明します。

Secrets of thinking by yourself

(『「自分で考える力」の授業』 かしこそうな表紙とタイトルですね)

目次には
1.「自分の意見」の作り方
2.理解を深める
3.視点を増やして発想を広げる
4.未来のシナリオで現実的な選択肢を手に入れる
5.上手に「意見を交換する」ために欧米人が持っているルール
6.「?」に気づくことが「考え」のはじまり
と6つの章が立てられています。
私はこの本のタイトルから「どうやって考えるか、を教えろ」という気持ちで購入。その答えを探して目次を眺めます。”考える”もしくは”考える方法”に焦点を絞るとその答えにつながるのは結局、1.「自分の意見」の作り方、だけじゃないのかと推定しました。理解、視点、選択肢、ルール、どれも「考える」に間接的にしか関わらないことですからね。1.を支えるように2.以下があるのだろうと推測できます。これで読書の半分は終了。1.をまとめられればほしい情報は手に入りそうです。

2.章立てが多い時は、注目する章を特定できればOK

先ほどの例は章と章の関係が分かりやすくてよかったのですが、本によってはやたらと章が多くて相互の関係が掴みづらい場合があります。対論をまとめた本などは、そもそもまとまりがないものを無理矢理まとめていたりして、つながりが不明瞭なままで章立てしているものもあります。
このような場合は、”まとめる”ことをあきらめて、最初に自分がほしいと考えた情報(先述の『自分で考える力の授業』なら「どうやって考えるか、を教えろ」)に答えていそうな章を特定するだけで十分です。場合によっては複数の章が該当することもありますから、それを全てマークしておけばOKです。

3.推定した内容を検証するように読む。ただし、”まとめ”から

自分の求めた情報に対する答えを推定しました。その推定が正しいかを検証します。この検証作業こそが読書です。
実際に読んでいきますが、全文を丁寧に読みましょう、なんて言いません。せっかちさんには無理な相談です。
最近出版される本はとても丁寧に作られていて、各章に要約やまとめをつけてくれている本が多いです。ならば、これを読みましょう。答えがここにあれば読書終了です。もし、まとめ、で内容が理解できない、確証が持てないなら「ちゃんとまとまってないじゃないか!」と文句の一つもつぶやきながら、仕方ないので中身を読みます(この「仕方ないので」という感覚、大事です。主体的に読んでいると「早く結論」「もっとはっきり」と注文したくなるのです)。
読んでいきますが、ここも答えを探すように読んでください。ここで、探すようによむコツを少し。

実用書の文章は①結論、②結論の根拠、③具体例、④対立論
の4つで構成されています。この中で私たちが求めるのは①の結論だけです。他の②ー④は①を支えるものなのではっきり言うと無駄です。なので②−④はすべて飛ばして読みます。この①なのか②ー④なのかの区別はトレーニングが必要ですが、これも”①を探して読む”ことを意識するだけで短期間で身につけられると思います。
少し説明すると、

①は、自分がほしいと思っていた情報にあたるもの
②は①が正しいこと説明するもの。なので、直接の答えにはなっていないのが特徴です。
③は、例なので話が具体的で分かりやすいですが長く、まとまっていません。
④は著者の主張の反対にあるもので、きちんと明示しているはずです。

上の項目を参考にしながら、ほんの少しで良いので文章が①ー④のどれに当てはまるかを意識してみてください。
こうして推定した内容が正しかったかを読んで確かめます。多分、合っているでしょう。

4.まとめる。基本は結論だけ、わかりにくければ根拠も少し

推定した内容がただしければ、その結論をEvernoteに記録します。書くのは結論だけですが、わかりにくければ補足説明として根拠も加えておきます。自分が分かれば良いのですが、時間が経ってから見直すことも考えて「これだけではわかりにくいな」と思ったら補足説明も加えておきましょう。

いやー、我ながらざっくりだなぁと思いました。でもこれで十分です。目的が達成できるのなら短時間で終わるに越したことはありませんからね。

まとめ

投機的読書は短時間でエッセンスを吸い上げて記録するという、いわば”作業”です。コツをつかんでさっさと仕上げて、エンターテインメントとしての読書の時間も確保したいですね。思いのままに読んでいく、楽しんでする読書も大好きです。
<おまけ>
未読本が多くなったので今週はまとめて読みます。皆さんも快適な読書ライフを!

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