2016年4月度 首都圏ラジオ聴取率発表!
TBSラジオが4月の大幅改編をものともせず、
圧倒的な聴取率で1位を維持しました

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2016年4月18日から4月24日にかけて行われた、2016年4月度首都圏ラジオ聴取率調査の結果が公開されました。4月改編後に行われる最初の聴取率調査ということで、新番組の聴取率がどうなったかに注目です。

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局別聴取率
TBSラジオの圧勝とニッポン放送、TOKYO FMの健闘

まずは、局別の聴取率の結果から見てみましょう。

局別聴取率の結果

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(出典:TBSラジオ 公式HP)

前回比です。

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TOKYO FMが0.1%上昇したのを除いて変動はありませんでした。
ただ、聴取率の合計が4.8%と前回から0.1%上昇したのはポジティヴな変化です。

前年度の聴取率合計の推移と比較してみると、

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順調に数字を伸ばしていて、さらに2014年度も加えて比較してみると、

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比較的数字の良かった2014年度の水準に近いところで推移していることが分かります。2014年度はここから急落して、2015年度の不調期へと突入した経緯がありますので、ここから先どのように推移していくか、大いに注目したいところです。

TBSラジオは1.3%で盤石の1位獲得

次にラジオ局ごとの聴取率に目を移すと、TBSラジオが今回も1位。
これで14年10ヶ月連続の1位となりました。

しかも、今回はTBSラジオで最も聴取率を稼いできた「大沢悠里のゆうゆうワイド」を終了させた直後の調査であるにもかかわらず、前回と同じ1.3%を獲得しての1位であることが見た目の数字以上の大きな収穫です。

この半年で、聴取率を落とすことなく、人気番組を終わらせて、世代交代まで成功させてみせた、TBSラジオの編成と制作の手腕にはただただ脱帽です。

これだけの大仕事をやり遂げられる人材が揃っているTBSラジオなら、しばらくの間は聴取率1位の座を守り続けることになるでしょう。

ニッポン放送は好調を維持

TBSラジオに続くのはニッポン放送です。
長らくの低迷から突如目覚め、今回の調査でも0.9%という高い数字を維持することに成功しました。

こちらの記事でも触れましたが、ニッポン放送は聴取率調査への力の入れ方が他局よりも強力で、



HPをリニューアルして内容を充実させるなど、停滞している現状を打破するために着実に手を打ってきました。

ただし、ニッポン放送がもう1歩先に進むには、番組自体の質を上げることが必要です。番組の編成と制作については2000年代以降の迷走がまだまだ続いている印象で、知名度ではなく実力でパーソナリティを選び、じっくりと腰を据えて番組を作る姿勢を見せてもらいたいと思います。

他局に比べれば予算と人員は充実しているはずですので、トップの判断さえあればすぐにでも面白い番組が複数できそうな気がするのですが、そこは簡単にいかないようです。

TOKYO FMは、FM局首位の座を固める

2014年以降、FM局1位の座をJ-WAVEに譲ってきたTOKYO FMですが、2015年の終わりからはJ-WAVEを逆転。今回も0.8%で単独3位につけるなど、FM局1位の座をしっかり固めてきた印象です。

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良くも悪しくも安定しているJ-WAVEに対して、TOKYO FMは多様な番組を受け入れる土壌があるため、「福のラジオ」のような突出した人気番組を、今後生み出す可能性が十分にあります。

なので、ニッポン放送のように、知名度をあてにしたパーソナリティの選定をしたりすることなく、優れた企画とそれに合ったパーソナリティをブックすることにより、面白い番組作りを続けていけば、まだまだ聴取率も伸びるのではと予想しています。

今後、どのような番組が生まれるか期待したいところです。

番組別聴取率
「伊集院光とらじおと」が1位を獲得!
「ナイツのちゃきちゃき大放送」は一気にトップ3へ

今回の聴取率調査最大の注目ポイントは、TBSラジオで始まった新番組の聴取率がどうなるかでしたが、結果は、私の懸念をあざ笑うかのように、新番組がことごとく高聴取率を獲得することになりました。

番組別聴取率の結果

番組別聴取率の結果です。なお、具体的な聴取率は公表されていませんので、順位のみを記載しています。

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(出典:TBSラジオ 公式HP)

局別の聴取率の結果を反映するようにTBSラジオが11番組ランクインしています(聴取率トップ10の一覧ですが、同率10位が4番組あったため13番組並ぶことになりました)。しかも、そのうち新番組が4つ。この結果を見るだけでTBSラジオの春の改編がいかに上手く行ったかがわかります。

次に、番組別に見ていくことにします。

「伊集院光とらじおと」が、聴取率でも「ゆうゆうワイド」を
しっかり引き継ぐ

TBSラジオの朝の顔として30年の長きにわたり放送されてきた「大沢悠里のゆうゆうワイド」が2016年4月8日に終了。その後を引き継いだのが、「伊集院光とらじおと」です。

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(出典:TBSラジオ 公式HP)

「ゆうゆうワイド」は、ただ放送期間が長かっただけではありません。聴取率でも首都圏でNo.1が当たり前の超人気番組で、最後の聴取率調査(2016年2月度調査)でも見事に1位を獲得して、華麗な勝ち逃げを決めていたのでした。

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(2016年2月度調査結果   出典:TBSラジオ 公式HP)

そんな”お化け番組”のあとに始まったのが「伊集院光とらじおと」。
伊集院さんも「ゆうゆうワイド」に勝てるわけないと思っていて、番組開始前に行われたインタビューでは、

「大沢悠里さんの後は、むしろハードルが低いんじゃないか」と思うことにしました。あれだけ偉大な番組の後は、誰がやっても勝てないですから。

(出典:毎日新聞 4月9日)

このようにおっしゃっていました。
実際、ラジオのリスナーは毎日聞く番組を決めている方が多く、簡単に別番組に移ることはありません。それほど番組に対する愛着が強いと言うことですが、逆にいえば愛着のある番組が終わってしまったら、離れていくリスナーが一定数いると言うことです。

聴取率の高い「ゆうゆうワイド」だけに離れていくリスナーの数もそれなりに多いことが予想されます。

さらに、番組が始まったタイミングもよくありません。
番組が始まったのは4月の1週目ではなく4月2週目の月曜日にあたる4月11日。実はこの日、聴取率調査スタートのたった1週間前なんです。

伊集院さんは、”ラジオ界のキング”であり多くのファンを持っているパーソナリティです。ですので、「伊集院さんが新番組を始める」となれば多くのファンがリスナーになりますから、「ゆうゆうワイド」で離れたリスナーを新規リスナーで埋めることも不可能ではありません。

ただ、いかんせん番組スタートから聴取率調査までの期間が短かすぎる。番組が広く浸透して新規のリスナーになってくれる人達に番組スタートを知ってもらうまでには少なくとも1月はかかるでしょう。

とすると、

・「ゆうゆうワイド」終了→一定数のリスナーが離れる

・「らじおと」スタート→新規リスナーに浸透するまで時間がかかる

ということになり、今回の聴取率調査では「ゆうゆうワイド」終了で離れてしまったリスナーの分を、新規のリスナーでカバーできないのではないかと考えて、苦戦を予想していたのです。

予想していたのですが、フタを開けてみれば、ご覧の通り堂々1位

いや、この結果は見事と言うほかないです。
「TBSラジオの朝番組が1位」というのは珍しくもなんともないですが、中身が完全に変わっていますからね、当たり前のようで当たり前では全くない。伊集院さんのパーソナリティとしての力がいかにスゴいかをを思い知らされることになりました。

番組を聞いてみると、伊集院さんは朝なら朝のスタイルで笑いをとるおしゃべりができますし、リスナー参加型のコーナーを設けたり、ノベルティグッズをリスナーと協力して作ったりといった、リスナーとの距離を縮めるための方策もしっかりと準備されていて隙がありません。

また、番組専用のアプリがあったり、


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(番組専用アプリ「伊集院光とらじおとスマホと」)

将来的にはLINEスタンプを制作する計画があったりと、比較的若い年齢層を取り込むための試みも行っています。

ただ、この結果に頭を抱えたのは他局のスタッフの方達でしょう。
14年8ヶ月間もの長期間、首位を奪われてきたTBSラジオの核になる番組が終わったのですから、TBSラジオを叩くとしたらこのタイミングだったはずです。「ゆうゆうワイド」から離脱したリスナーを確保した上で、朝番組を継続してきた優位性をもって深夜番組を主戦場としてきた伊集院さんに対抗すれば、TBSラジオ1強の状況にも風穴を開けられると考えたはずですが、全く歯が立ちませんでした。

「ゆうゆうワイド」の穴をここまでしっかりと埋めてくるとは、私も予想していませんでした。番組はまだ始まったばかりで、まだまだ伸びしろも大きいので、今後がますます楽しみです。

なお、同じく「ゆうゆうワイド」を引き継いだ「ジェーン・スー生活は踊る」(10位)、


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(出典:TBSラジオ 公式HP)

「伊集院光とらじおと」の金曜版「有馬隼人とらじおと山瀬まみと」(4位)

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(出典:TBSラジオ 公式HP)

もトップ10に入る好調ぶりで、こちらも「ゆうゆうワイド」の穴をしっかりと埋めていると言えます。

「土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送」が
3位に躍進

これまでもトップ10に入っていた「ナイツのちゃきちゃき大放送」が3位につけ、ついにトップ3に加わることになりました。

「土曜ワイドラジオTOKYO」と言えば、長年、永六輔さんが担当してきた「永六輔その新世界」が有名ですが、昨年9月に終了してその後を引き継いだのが「ナイツのちゃきちゃき大放送」でした。

ナイツさんの落ち着いたトークが、永さんのリスナーだった方にも好評だったようで、番組開始以降の聴取率調査でも「8位(2015年10月)→6位(2015年12月)→9位(2016年2月)」と安定した順位をキープ。2位を獲得することもあった「永六輔その新世界」には及びませんが、着実にその地位を固めつつありました。

そして今回の調査では1つ壁を突破して、ついに、3位に躍り出ることになりました。実力と番組の面白さを考えると、いつこの位置に来てもおかしくない状況だったと思いますが、ついにこのタイミングでトップ3の1角を占めることになりました。

この番組もまだ始まって半年ですから、今後どのように変化していくかが楽しみです。

「ゆうゆうワイド」は土曜に移っても健在
「大沢悠里のゆうゆうワイド 土曜日版」が7位にランクイン

2016年4月8日に終了予定だった「大沢悠里のゆうゆうワイド」ですが、あまりの反響の大きさに土曜日の午後枠で「大沢悠里のゆうゆうワイド 土曜日版」として継続が決定。


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(出典:TBSラジオ 公式HP)

多くのリスナーに愛され、また、求められている番組だけあって、あっさりとランクインしてきました。

流石に平日帯とおなじという訳にはいかなかったようですが、こちらもまだまだ番組のスタートがリスナーに浸透していない状況ですから、時間が経てばさらに上位を伺うようになるでしょう。

「久米宏 ラジオなんですけど」が10位に

「久米宏 ラジオなんですけど」が、10位にランクインしてきました。

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(出典:TBSラジオ 公式HP)

前回トップ10に入ったのが2015年の12月ですが、さらにその前が2014年の12月ですから、ここ3回の調査で2回トップ10入りしているということで、今後も頻繁にトップ10入りしそうな勢いです。

ただ、今回「久米宏 ラジオなんですけど」を取り上げたのは、番組単体の聴取率の良さもそうなのですが、TBSラジオの土曜の聴取率全体が上がってきた印象を受けたためです。

聴取率トップ10の土曜日の番組を取り上げてみると、

・ナイツのちゃきちゃき代放送 9:00〜13:00

・久米宏 ラジオなんですけど 13:00〜14:55

・大沢悠里のゆうゆうワイド 土曜日版 15:00〜16:50

このように午前午後の時間帯に高聴取率番組が並んでいることが分かります。

平日の


・森本毅郎スタンバイ!         6:30〜8:30

・伊集院光とらじおと         8:30〜11:00

・ジェーン・スー生活は踊る      11:00〜13:00

・たまむすび             13:00〜15:30

・荒川強啓 デイ・キャッチ!     15:30〜17:46

この強力なラインナップに勝とも劣らない布陣が、土曜にも形成されつつあるということで、昨年の10月から続く改編も言い流れになってきているように思っています。

TBSラジオ、やはり強いです。

ニッポン放送「あなたとハッピー」、NHK第一「NHKマイあさラジオ」が健闘も、気になるのは文化放送

朝の時間帯はTBSラジオだけでなく、ニッポン放送「あなたとハッピー」とNHK第一「NHKマイあさラジオ」がともに10位にランクインしています。

「伊集院光とらじおと」と同時間帯の番組であり、これまでにもトップ10に入ってきた実力のある番組ですので、驚くことではありません。

ただ、1つ言えるのは平日朝の時間の番組がこれだけトップ10に入れていると言うことは、それだけラジオを聞くリスナーが多い時間帯と言うこと。逆に言うと、この時間帯の番組がトップ10に入っていないラジオ局は、聴取率的にかなりマズイということになります。

トップ10に朝の番組が入っているのはAM局ですから、同じAM局で入ってきていない文化放送は、やはり気になってしまう訳です。

局別の聴取率でも苦戦している文化放送ですから、4月改編で動きがあるかと思ったのですが特に変化はなく。今後このままで行くとさらなる苦戦が予想されますので、ここは何らかのテコ入れを期待したいところです。

まとめ

2016年4月度の聴取率調査は、TBSラジオの強さを改めて感じる結果になりました。特に、新番組「伊集院光とらじおと」がいきなり1位を獲得したことが、今回調査の最大のニュースです。

おまけ

ラジオ局やラジオ番組の専用アプリが増えてきています。
番組とアプリがうまく連動しているかどうかが、ダウンロード数の違いになって現れるように思いますので、今後ラジオ局が力を入れるべき所の1つです。

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