寂しいフランス映画祭

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6月27日から今日まで、東京有楽町でフランス映画祭2014が開催されています。1993年から毎年開催されている映画祭ですが、予想したような盛り上がりとは違っていました。

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21年の歴史ある映画祭

フランス映画祭は1993年から開催されています。当初は横浜で開催されていましたが、2006年に6月開催から3月開催への変更を提案された際、横浜市は既に当年度の予算が決定していて追加の計上ができないことから支援を断念。

2005 Yokohama
(2005年横浜開催のパンフレット)

2006年からは場所を東京、大阪に移して開催されることになりました。2011年の東日本大震災の影響もあり、開催が危ぶまれることもありましたが形を少しずつ変えながら今年まで継続されています

転機になった東京移転

横浜で開催していた当時は賑やかなお祭りだったようです。毎年12-15本程度の映画が上映され、会場は1,000人を超える規模でした。また、最大の売りだったのが日本での配給が決定していない映画が上映されること。「ここでしか見えない」というプレミアムを映画ファンに感じさせる場を作っていました。ところが、現在はどうかというと、上映会場は最大で772席(有楽町朝日ホール)。作品によっては522席のTOHOシネマズ日劇3が使われ、ほとんどの作品が日本での配給が決定しています。規模が縮小され、希少性も薄れたフランス映画祭。その存在価値は年々小さくなっているようです。

寂しいフランス映画祭の現場

上映会場が小さくなったのには理由があります。集客の問題です。今年のフランス映画祭では12作品が上映されます。このなかでチケットが完売になったのはたったの1作品。関係者向けのチケットも出回っているでしょうし、なにより土、日の日程も含んでいます。それでも当日券に十分に余裕があるという情報が出てしまうのですから、映画ファンにもほとんど注目されていないと言っても過言ではありません、これがフランス映画祭の寂しい現状です。
他にも残念なところがあります。

Vacant
(出典:2014フランス映画祭オフィシャルサイト)

1.日程が中途半端

フランス映画祭は4日間の日程が組まれています。これは以前と変わりないのですが、残念なことに最終日が平日の月曜日なのです。お祭りの最終日が月曜日ではフィナーレが華やかになるわけがありません。来年が待ち遠しくなるような名残惜しい感覚を参加者に持たせてくれるような終わり方をしてほしいのですが。

2.企画が中途半端

上映作品にはトークショーやサイン会が開催されるものもがあるのですが全ての作品ではないのです。

Guests
(出典:フランス映画祭2014 オフィシャルサイト 赤いバナーのない作品にはゲストなし)

上映作品の関係者も来日するのですから全ての作品について特別な企画を開いて制作現場の生の声を伝える機会を持たせてほしいところです。初日の舞台挨拶でも分かるように関係者の来場は盛り上がりますから、映画祭でもそれを演出しない手はありません。上映作品に希少性がないならせめてイベントでの演出でプレミアムを出してほしいです。

3.お祭りとしてのしかけがない

4日間連続で開催される映画祭なのですが、その間に盛り上がりを作るという意識が低いと思います。まずチケット料金の設定。4日間12作品あれば、通し券、セットによる割引、一定数以上の作品の鑑賞でプレゼントの贈呈など、参加特典があってもよさそうなものです。実際は、通常の料金設定で、映画祭を通じた特別なチケットなどもなし。本当に普通に映画を見るだけなのです。

Price

(出典:フランス映画祭2014 オフィシャルサイト)

また、金曜にオープニングセレモニーがあるのですがスタートが17時40分でお勤めの方の都合を考えていません。金曜の夜なのですから遅めに始めて、終了も遅く設定。その間に食事ができてゆったり楽しめるような環境を整えれば、少し興味のある方なら足を運んでくれるでしょう。場合によっては夜通し何かが見られるなど、いろいろな仕掛けが考えられると思うのですが、スケジュールを見ると何か淡々と決められたことをこなしているだけのように見えます。やり方次第で今の規模でももっとお客さんは集められるのではないでしょうか。

今後も継続するのなら

現状を見ると、すでにその役割は終わっていてイベント自体終了させたいと考えているものの予算がついているので存続させているといった状況なのかもしれません。ただ、継続するのであれば、もう少し魅力的なものに変えてもらいたいと思います。具体的には、日程を短縮して金曜オープン、日曜にクローズにして、中身の濃いイベントを連続して行うなどの変更が必要ではないでしょうか。
20年以上の歴史があるイベントです。是非魅力を取り戻してたくさんのファンが楽しめるような映画祭として存続してもらいたいです。

まとめ

フランス映画祭の現状を見て、魅力的なものを提供し続けることの難しさ、止め時を見極めることの重要性を感じました。曖昧ですが、「現場の人々が情熱を持って取り組めているか」、が判断の基準になるように感じました。
<おまけ>
お祭りが盛り上がってないのは本当に寂しいです。
時間があれば『fly me to the moon』を見てきます。ご要望があれば感想もアップしますよー。

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